2008年5月 2日 (金)
今回学習した重要なテーマは、「持つ」という意味の動詞terでしたが、第5課ではもう一つ、ポルトガル語の「数の表現」が出てきました。テキスト、放送では20までを掲載していますが、実際の生活ではもっと大きな数も使われますので、ここで21から1000までの数を抜粋して紹介します。
21…vinte e um
22…vinte e dois
23…vinte e três
(「20と1」「20と2」「20と3」という考え方で数を表します。24以降も同様です)
30…trinta
40…quarenta
50…cinqüenta
60…sessenta
70…setenta
80…oitenta
90…noventa
(31、32…という場合は、上の21、22…と同じように“trinta e um”,“trinta e dois”…となります。40以降も同様です)
100…cem
200…duzentos
300…trezentos
400…quatrocentos
500…quinhentos
600…seiscentos
700…setecentos
800…oitocentos
900…novecentos
1000…mil
では第5課で学んだ動詞terを使った表現も用いて、数の表現を入れた文を作ってみましょう。
「運動場(o campo)には400人の生徒(aluno)がいます」と言うときは、どうなるでしょうか。
Tem quatrocentos alunos no campo.
「~がある(いる)」というときは、主語を伴わず、動詞terの3人称・単数である“tem”を文頭に置きます。この“tem”は、存在するものの数に関係なく、いつも3人称・単数でしたね。但し、名詞の“aluno”のほうは、400人いますから、こちらは原則どおり複数形になります。また、第3課の復習になりますが、“no campo”の“no”は、「~に」「~で」という意味の前置詞emと、“campo”についた定冠詞oがくっついた縮合形です。
身の回りにある身近なものを使って、「『どこどこ』に『何々』が『いくつ』あります」という表現を、ポルトガル語でいろいろ作ってみてください。

2008年5月10日 (土)
主な-er動詞、-ir動詞/日本でも入手できるブラジルの食材
第3課で-ar動詞を学習してから、第4課・第5課と不規則活用をする動詞の学習が続きましたが、今回は規則活用をする-er動詞、-ir動詞が登場しました。今回も、-ar動詞の回と同様、よく使われる-er動詞、-ir動詞をいくつか挙げておきます。テキストの表を参考に、活用形も一緒に考えてみてください。
<-er動詞の例>
aprender(習得する) acender(〈火・電気を〉つける) escrever(書く) perceber(気付く)
sofrer(苦しむ) florescer(咲く) viver(生きる、暮らす) morrer(死ぬ)
<-ir動詞の例>
assistir(観る) sentir(感じる) decidir(決める) corrigir(直す) dormir(眠る、寝る)
medir(測る) fugir(逃げる) transmitir(伝える)
第6課のスキットでは、めぐみがクラウヂアに普段の食事について尋ねていました。日本にもブラジル料理のレストランがありますし、ブラジル人が多く暮らしている地域では、ブラジルの食材を専門に売っているお店もありますので、料理や食材を見たり食べたりしたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。代表的なブラジルの料理の名前を、いくつか挙げてみましょう。
feijoada(フェイジョアーダ)
黒いんげん豆に牛肉や腸詰め、豚の臓物を煮込んだ、ボリューム豊かな料理です。家庭の食卓ではもちろん、高級レストランから下町の食堂にいたるまで、どこでも食べられている、まさにブラジルの味です。
churrasco(シュハスコ)
日本のブラジル料理店の多くが、メインにしている料理と言えるでしょう。「シュラスコ」と表記されることもありますが、「シュハスコ」のほうが正しい発音に近いです。いわゆるブラジル式のバーベキューで、塩だけで味付けをした肉のかたまりを串に刺して焼き、切り分けて食べます。パーティー好きなブラジル人の定番メニューです。
dobradinha(ドブラジンニャ)
フェイジョアーダ同様、ブラジルの代表的な煮込み料理です。南欧から伝わってきた料理で、「ハチノス」を使ったいわば「ブラジル版もつ煮込み」です。フェイジョアーダは水曜日と土曜日に食べる習慣がありますが、このドブラジンニャは主に火曜日に食べられています。
moqueca de peixe(ムケッカ・デ・ペイシェ)
ブラジルの代表的な魚料理の一つです。使用する魚は白身のものや川魚など幅広く、これを野菜類やココナッツミルクと一緒に煮込んだものがムケッカ(moqueca)です。もともとはアフリカの海岸部で食べられていたシーフードのシチューで、ポルトガルを経由してブラジルに入ってきました。ムケッカは、パーム油を用いる所、オリーブ油を用いる所などブラジル国内でも地域によって作り方が異なるそうです。
ブラジル料理の中には、冷凍やレトルトパックなどになって、主に在日ブラジル人向けに日本でも売られているものがありますが、全てをブラジルから輸入しているのではなく、日本で製造・加工されているものも実は沢山あります。神奈川県にある食品会社ではフェイジョアーダをはじめとする煮込み料理のレトルトパックのほか、ブラジル風のソーセージ・リングイッサ(linguiça)や、キャッサバ芋(mandioca)の粉末を炒めたファロッファ(farofa)などおよそ350種類の食材を製造しているそうです。
また、加工品だけでなく、ブラジルの野菜を栽培している地域もあります。群馬県太田市では、およそ2ヘクタールの畑地を利用して、様々なブラジルの野菜を育てています。市内や近隣の町のほか、やはりブラジル人の人口が多い静岡県浜松市などにも出荷されています。出荷先の地域では、ブラジル食材の専門店だけではなく、地域の大型スーパーなどの店頭にも並びますので、容易に入手できます。
abobrinha(アボブリーニャ)
“abobrinha”とはカボチャのことを指しますが、ブラジルのアボブリーニャはどちらかというとズッキーニに似ています。味が淡白なのでいろいろな調理ができます。旬は、7~9月ごろ。
beterraba(ベテハーバ)
ブラジル産のビート(てんさい)で、赤い色が特徴です。鉄分が豊富なので貧血に効果があり、通じにもよいそうです。
couve manteiga(コウベ マンテイガ)
「青汁」の原料として有名な、ケールのことです。風味は苦い野菜ですが、フェイジョアーダとの相性が抜群で、付け合わせとして好まれています。
jilo(ジロー)
ナスの一種で、夏場に収穫されます。苦味があり、主にスライスしたものを炒めて食べます。
興味のある方は、ぜひ家庭でブラジル料理にチャレンジしてみてくださいね。
(料理の写真は、ブラジルの食材を加工・製造している (株)ラテン大和 様のご協力をいただきました)

2008年5月19日 (月)
今回の学習は、「~したい」という意味の動詞quererでした。この動詞を使って「~しませんか」という誘いの表現を作ることも学びました。この表現は、日本に住むブラジル人と積極的にコミュニケーションを図るためには、とても役に立つ表現と言えるでしょう。後の課で登場する単語が入っていますが“Năo quer jogar futebol?(サッカーをしませんか?)”などと言うこともできます。
さて今回は、“querer”のほかにもう1つ、“conhecer”という重要な動詞が登場しました。この動詞は、とても広い意味をもった動詞です。フレーズ3にあるように、「体験的に知る」というのがおおよその意味なのですが、自然な日本語に訳すと様々な言葉に変わります。少し文例を補足して挙げてみましょう。
Você conhece algum restaurante bom? (あなたはどこか良いレストランを知っていますか)
“conhecer”は-er動詞で、主語が3人称単数のときは“conhece”となります。フレーズ3で“saber”と比較したように、「体験して知っている」という時に使われるのが“conhecer”ですから、この場合は実際に利用したことがあって、そこが良い店であることを知っている、そんなレストランについて尋ねているのですね。
Eu conheco Kyoto e Nara. (私は京都と奈良へ行きます)
これは、「京都と奈良」という場所を体験する、体験してどんな場所だかを「知る」という意味の動詞conhecerの使い方です。でもやはり日本語に訳すときは「京都と奈良へ行く」というほうが、がぜんしっくりきます。
広い意味を持つポルトガル語の動詞は他にもありますが、ここではもう1つ“tomar”という動詞の例を挙げておきます。フレーズ4の解説にある“tomar café da manhã(朝食をとる)”も、“tomar”の使用例の1つです。
Eu quero tomar banho. (私はお風呂に入りたい)
O meu pai toma remédio. (私の父は薬を飲みます)
As tias dela tomam o trem. (彼女のおば達は列車に乗ります)
少し「慣れ」も必要なのかもしれませんが、動詞の後に続いている“banho(風呂)”,“remédio(薬)”,“trem(列車)”といった名詞の意味が分かると、ある程度推測できる場合もありそうですね。

2008年5月24日 (土)
「くらしで使えるポルトガル語」も第8課となり、「中盤」にさしかかってきています。テキストもこの課のスキットから発音のカナ書きがなくなり、会話文全体も少し長くなりました。たった15分の放送で全てを消化するのはとても難しいことだと思いますので、是非、放送が終わってから一度じっくりテキストを読み返してみてください。
今回のクラウヂアとめぐみの会話は、まさにこの番組のタイトルにもある「くらし」をテーマにしたものでした。ブラジルのみならず、世界各国から日本に移住してくる外国人にとって、普段の生活における様々な決まりや、日本独特の慣習を把握するまでにはそれなりの時間がかかります。クラウヂアも、めぐみにゴミの捨てかたについてあれこれと尋ねていましたが、実際に日本人と在日外国人の間で摩擦がおきやすい問題の1つが、このゴミの収集に関することです。ゴミを分別して曜日ごとに所定の場所に出しておく、ということをこれまでしたことがない人にとっては、やはり最初のうちは迷うことも多いですし、うまくできずにトラブルの元になってしまう場合もあります。そのため多くの自治体が、ゴミの捨て方をはじめ生活に必要な様々な情報を、各国語で公表するようになっています。
ブラジル人の多く暮らしている自治体では、いわゆる「広報紙」のポルトガル語版を発行しているところもあります。三重県四日市市では、この5月からブラジル人の在住者向けの市政広報紙ができました。インターネット上でも読むことができます。
広報 よっかいち(三重県四日市市)
記念すべき第1号には、やはり「ゴミの分別」についての記事が書かれています。ポルトガル語版の広報紙は、普段の生活に必要不可欠な情報を正確に伝えることで、生活者の不安を取り除くことを第一の目的としています。ゴミのほかにも医療や税金についての情報、また地震や台風など“日本ならでは”の災害における対処法などを伝えることも必要だと考えられています。ブラジルで生まれ育った人にとっては「地面が揺れる」ということは相当珍しく、少しの揺れでもかなり恐怖を感じる人が少なくないそうです。正しい知識を持っていないと、デマも起こりやすく大変危険ということから、ゴミの出しかた同様、折に触れて紙面に掲載する予定とのことでした。
もう1つ、こちらは5月で80号を数える、
愛知県豊橋市の広報(ポルトガル語)
生活情報のほか、子供たち向けのイベント情報や日本の慣習・マナーなどについての記事もあります。全部の記事を読みこなすのはちょっと難しいかもしれませんが、余力のある方は、この講座がひと通り終了してから、辞書で言葉の意味を調べながら読んでみると、語彙が増え、ポルトガル語の感覚にさらに慣れてくるのではないかと思います。お時間のある方は、是非挑戦してみてください。

2008年5月30日 (金)
今回のスキットの内容は“futebol”、サッカーの話題でした。ブラジルでスポーツと言えば、真っ先にサッカーを思い浮かべる人も多いでしょう。日本で生活しているブラジル人もサッカー熱は当然高く、普段は真面目に仕事をしていている人でも、ワールドカップなどでブラジル代表の試合がある日は、どうしてもそちらが気になって仕事に身が入らないみたいで…などとこぼす日本人の上司の話を時々耳にします(もっとも、日本人でもそういう人はいると思いますが)。
日本でブラジル人の友達ができれば、サッカーの話題が頻繁に出てくることも十分ありえます。スキットでは“meio-campo(ミッドフィルダー)”が出てきましたが、その他のポジション及び主なサッカー用語をいくつか紹介します。
atacante(フォワード) ※“ataque (アタック、オフェンス)”する人という意味から
zagueiro(ディフェンダー)
goleiro(ゴールキーパー)
ponta(トップ)
titular(レギュラー選手)
reserva(補欠選手、サブ)
escalação(スタメン)
armadar(司令塔)
craque(名プレーヤー)
pontapé inicial(キックオフ)
intervalo(ハーフタイム)
prorrogação(延長戦)
acrescimo de tempo(ロスタイム)
embaixada(リフティング)
cabeçada(ヘディング)
escanteio(コーナーキック)
assistência(アシスト)
três gols consecutivos(ハットトリック)
gol contra(オウンゴール)
impedimento(オフサイド)
日本でもよく使われているサッカー用語で、ブラジルのポルトガル語がそのまま「輸入」されているのが、放送でも武田先生が紹介していた「ボランチ(volante)」です。後方にいるミッドフィルダーについて指すことが一般的ですが、このポジションが試合の組み立てを握る重要な役割を担っているということで、ブラジルでは「ハンドル、舵」を意味する言葉“volante”が、そのままサッカーの言葉になったと言われています。
また、サッカーに類似したスポーツで日本の競技人口も多い“Futsal”フットサル」も、ポルトガル語の“futebol”と「室内」を意味する“salão”を組み合わせた言葉を語源としています。少しサッカーに詳しい人はご存知かもしれませんが、ブラジルのロナウジーニョ選手などが得意としているドリブル技「エラシコ(エラスティコ)」も、ポルトガル語で「輪ゴム」を意味する“elastico”です。まるでボールが輪ゴムで足に繋がれているかのように見えることからこの名がついています。
ブラジルで盛んなスポーツは他にもあります。バレーボール(voleibol)は近年、男女とも世界で常にトップを争う競合国です。また、海岸が多いことからビーチバレーも盛んです。格闘技の人気も高く、日本の柔道(judô)や空手(caratê)も盛んに行われています。「カポエィラ(capoeira)」は、ダンスの要素がミックスされた、ブラジルの伝統的な格闘技です。
尚、現代の総合格闘技のルールの1つになっている「バーリトゥード」もポルトガル語です。ポルトガル語のつづりでは“vale tudo”、直訳すると「全てに価値がある」ということで、要するに「何でもあり」、あらゆる技を使える試合を指しているわけですね。





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