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2008年7月12日 (土)

ポルトガル語の単語 「くらしで使えるポルトガル語」

 どんな言語を学ぶ上でも、どれだけ単語を知っているかが、その言語を実践で使えるようになる大きな鍵(かぎ)になります。文法上の法則が完ぺきに理解できていたとしても、肝心の単語の知識・語彙力がなければ、悲しいかなその言葉を実際の生活や仕事で使うことはできません。とはいえ単語というのは、各言語とも無数にありますから、全部を覚えることを考えても、気が遠くなってしまいそうです。

 ただ、ちょっとしたコツを知っていると、見たことのない単語でもどんな意味だか見当がつく場合があります。ポルトガル語については、スペイン語とは兄弟のような言語ともいわれていますし、同じヨーロッパのイタリア語やフランス語、英語などとも似通った部分をもつ単語がいくつかあるようです。ここでは、ポルトガルの単語のうち、英語の知識があると多少理解の助けになりそうなものをいくつか紹介します。

 まず“-ção”で終わる単語。これはその多くが、英語で言う“-tion”で終わる単語に置き換えることができます。既にこの講座で出てきている単語としては、“informação(情報)”があります。この語尾の“-ção”を“-tion”に置き換えると“information(情報)”という英単語になります。外にも“tradição(伝統)”が“tradition”、“iluminação(イルミネーション、照明)”が“illumination”、“situação(状況)”が“situation”に対応しています。

 同じように、“-dade”で終わるポルトガル語の単語は、多くが英語の“-ty”で終わる単語に置き換えられます。今回出てきた単語に“diversidade”があります。意味は「多様性」ですが、これを英語で言うと“diversity”です。話が横道にそれますが、この単語は最近日本でも「ダイバ―シティ」という言葉で用いられています。人種や性別だけでなく、価値観、宗教、生き方、性格などの内面性に至るまで、各人の違いを尊重しながらそれぞれの個性を活かして能力を発揮させていくという、企業の経営戦略などで浸透してきた考え方を指し、正式には“Diversity and Inclusion(多様性とその受容)”ですが、日本では一般的に「多様性」のほうをとって「ダイバーシティ」という呼び方をしています。この“diversity”がポルトガル語では“diversidade”となるわけです。この他にも、“liberdade
(自由)”が“liberty”、もっと単純な単語で“cidade(街)”が“city”に対応しています。

 このように、多少英語の知識がある方は、見慣れない単語で“-ção”や“-dade”で終わっているものを見たときは、上記のような置き換えをしてみると、言葉の意味がつかめることがありますので、知っていて損はないと思います。

 また、これは他の言語にも共通していますが、たとえば語源を同じくする動詞と名詞などはやはりよく似ていますので、推測で意味をつかめることがあるかもしれません。今回、「雨が降る」という意味の動詞choverが出てきましたが、名詞の「雨」は“chuva(女性名詞)”です。「雪が降る」という動詞nevarに対し、名詞の「雪」は“neve(女性名詞)”、また「風が吹く」という意味の動詞は“ventar”ですが、「風」という意味の名詞になると“vento(男性名詞)”です。

 単語力、語彙力はなかなか一朝一夕には増えていかないものですが、実践で場数を踏み、「使い慣れて」いくことでどんどん身につけていきたいところですね。



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