2014年11月9日(日)に『TOEIC Bridge®でおとなの「やり直し英語」学習法セミナー
~実践編~』が有楽町で開催されました。
当日はあいにくの雨模様にも関わらず、たくさんの方々が集まってくださいました。
第1部ではTOEIC Bridge®の紹介、第2部ではNHK Eテレ「おとなの基礎英語」でおなじみの、ジェイソン・ハンコックさんと太田エイミーさんのトークセッション、松本茂先生の「やり直し英語のポイント」と、盛りだくさんだったイベント内容をリポートします。
- 松本 茂先生のプロフィール
- 立教大学経営学部国際経営学科教授、同大学グローバル教育センター長。
マサチューセッツ大学ディベートコーチ、神田外語大学助教授、
東海大学教授などを経て、現職。専門はコミュニケーション教育学。
著作に『英語が上手になる英文法』(NHK出版)、
『速読速聴・英単語シリーズ』(Z会)ほか。「おとなの基礎英語」をはじめ、
NHKの英語番組をこれまでにテレビを10年、ラジオを4年担当する。
撮影:林 義勝
イベントの第1部は、社会人のやり直し英語にぴったりのTOEIC Bridge®テストの紹介です。受験者の半数以上が社会人という初・中級者向け英語テストTOEIC Bridge®は、ちょうど「おとなの基礎英語」と同じ英語レベル。結果は合否ではなくスコアで表示されるので、「自分がどれくらい英語でコミュニケーションができるか知りたい」と思う方に最適です。イベントでは、実際のリスニング問題にチャレンジ。参加者のみなさんも、耳をすまして英語を聞き取っていました。
第1部に引き続いて、第2部はみなさんお待ちかねの「やり直し英語」実践編。
まずはジェイソンさんとエイミーさんの登場です。
エイミーさんが「初対面の人と話すとき、"Nice to meet you"のあとが続かなくなることがよくありますよね?」と切り出すと、「相手のことをもっと知りたいと思ったときの会話を、僕たちでやってみようよ」とジェイソンさん。
二人は、「What are you into at the moment?(今、何に一番はまってる?)」「Where in Japan would you like to recommend for foreigners?(外国人に日本のどこをおすすめしたい?)」など、お互いに質問し合います。次々と繰り広げられるトークには、初対面の人と話すときに使えるフレーズが満載でした。
お次は、サイコロトーク。サイコロを投げて出てきた数字に沿って、トークを展開していきます。
①「はじめて○○したとき」②「あのときは恥ずかしかった……」など、ジェイソンさんとエイミーさんのおもしろいエピソードに、会場は多いに盛り上がりました。
「外国の人といきなり話すのは難しいから、こうしてあらかじめストーリーを作っておくのもいいかもしれませんよ」とエイミーさんはアドバイスしてくれました。
そして松本茂先生にバトンタッチ。
松本先生は、よくある質問を例に、やり直し英語学習のポイントを教えてくれました。
松本先生はよく「英語学習のモチベーションを維持するにはどうしたらいいですか?」と質問されるそうです。そんなときには「『おとなの基礎英語』を毎日見続けるといい」と答えるのだとか(笑)。こうして、会場から笑いを引き出したあと、マジメにアドバイスしてくれました。
「目的と目標を明確に設定することが大事です。それぞれの目標によって、練習の方法や目的意識が違ってきます。『海外旅行で英語で買い物できるようになりたい』と思った人も、それをクリアできたら『英語で値切りたい』と思いはじめるかもしれない。そんなときは自分の英語レベルに合ったテストを動機付けの目的に使うのも一つの手です」。そして、モチベーション維持にTOEIC Bridge®を活用するという方法を伝授してくれました。「まずはスコアで自分がどのレベルなのかを把握して、次のレベルの目標スコアに挑戦するという目的ができるのがいいですね」。
「自分の英語が恥ずかしくてとても話すことができない」という質問に対して、松本先生は「正しい英語を話さなければならないと思い込みすぎている」と言います。そして、「『英語を正しく話す』のではなくて、『英語で会話を楽しむ』という姿勢を持っていただきたいですね。たとえば、英語が母国語ではない人々と話してみてはどうでしょう?」と提案してくれました。英語が母国語でない人々と会話すると、お互いの英語が完璧ではないので、文法や発音よりも会話の内容に焦点を当てることができる。その関係性のなかで、「コミュニケーションこそが重要だ」と体感してほしいと、松本先生は語ってくれました。