プロフィール

川本佐奈恵
32歳で英語をスタート。 英会話スクール English Timeを経営。
毎週日曜日には英会話カフェ Sunday English Time を運営。

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川本佐奈恵 You can do it!

2011年10月22日 (土)

英語学習の継続、意味があるのだろうか?

久しぶりに、読者からの Q&A です。このお便り、かなり前にいただいていたのに、すっかりお返事が遅くなってしまいました。申し訳ありません。

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Q
英語学習の継続、意味があるのだろうか?


私自身は、学生時代は英語を専攻しその後、アメリカでも二年間TESOLを学ぶ機会を得ました。英語を使う仕事を数年した後、出産を機に退職し専業主婦となり、十五年ほど英語から離れた生活をしていました。


今再び、やりなおし英語を始めたところです。


久しぶりの英語はとても新鮮で、佐奈恵さんとの出会いにより英語学習はいっそう楽しいものになっています。


ただ一方で、ある悩みがついてまわります。


働いていた若い時期にある難病を発症しました。産後病状が悪化し完治が難しいため、育児をしながら無理をせずどうにかこれまで過ごしてきました。


佐奈恵さんのメッセージは、自分の人生が変わってくる等、気持ちを明るく前向きにさせてくれるものばかりでいつも感謝しています。


TFG などの紹介や、英語講師をされている方も登場されたり、皆さん明るい未来に向けて努力されています。そういう皆さんの姿を、時折まぶしく感じながら拝読しています。


私の健康状態では、すでに身体の機能障害もあり疲労しやすく、外で自由に活動することは困難です。


英語学習しながらふと、将来誰かのために役に立てるわけでもなく自己満足にすぎないのではないか、学習を継続していく意味があるのか等、ネガティブな思いにかられます。


私のような場合、どのように英語に向き合ってゆけばよいものでしょうか。
佐奈恵さんのお考えをお聞かせ頂ければ、大変ありがたく思います。


A
意味はあります!


お便りありがとうございます。

アメリカで TESOL (Teaching of English to Speakers of Other Languages) の資格をお取りになったのですね。すごいなあ~。うらやましいです。
私には、輝かしいバックグランドもないし、立派な資格があるわけでもないので、そんな資格をお持ちの方には、単純に羨望の念を抱いてしまいます。


でも、お気持ちが痛いほどよくわかります。留学もしている、資格も持っている、でも働けない!その矛盾と葛藤をどうしたら良いかわからず苦しんでいるのですね。


今は人生の岐路にいる


そう思いませんか?特に女性は出産を境に大きな環境の変化が訪れます。実は、私はね......、ここだけの話、育児期間中、とても孤独を感じていました。子供たちは可愛らしかったし、フルタイムマザーになったことに後悔はなかったけれど、外で働いている女性が羨ましかった。何だかまぶしく見えました。そして、どんどんと社会から取り残されていってしまうような焦りのようなものを感じていました。


だから英語の勉強に走ったのかもしれません。英語の勉強をしているときは楽しかった。違う自分がそこに存在しているようで、いつかは英語を話せるようにる自分を空想をしては夢をみていました。夢を見ている瞬間が楽しくて、どんどん勉強にのめり込んでいきました。


英語の学習を継続は、とても大変なことです。英語に対する憧れは持っていても、なかなか続けることができない。だから、なかなか話せるようになれない人が多いのだと思います。


でも、英語をずっと学習し続けてきた今だからいえることがあります。英語はあなたを裏切らないのです。勉強すれば、勉強をした分だけはきちんと自分にかえってくるようになっています。


その反面、限界があるのも事実です。私はどんなに逆立ちしても、英文科卒の人や輝かしい学歴や資格を持った人にはかないません。留学を経験したことがある人にもかないません。


でも、自分ができる範囲の中で喜びをみつけ、前を向いて歩くことを学んできました。それは英語が教えてくれた副産物でもあります。そして、輝かしい王冠をきらめかせている人を見ても、羨ましく思うことはあっても、妬ましく感じることはこれっぽっちもなく、素直にその人の輝きを褒め称え、一緒に喜べる自分が今はいます。


そんな自分を誇りにも思います。


ご自分を好きになること、そんなところから始めてみるのはいかがでしょう?


あなただって、出来る範囲の中で頑張っているんですよ。すごいことじゃありませんか?英語学習、この先に何が待ち受けているかはわからないけれど、それでも続けるって、それだけで立派なことではありませんか?自己満足じゃいけませんか?同じように、難病を抱えたり、無理を承知でそれでも頑張って継続している人たちに、夢とモチベーションを与えることができるのではありませんか?


歴史が好きで勉強している人は、それを他人に知らしめるために勉強しているのでしょうか?歴史の知識をどこかで披露したくて学んでいるのでしょうか?陶芸を焼いている人は売るために焼いているのでしょうか?芸術家として認められたくて作品を作り続けているのでしょうか?


もちろんビジネスにつなげたいと思っている人もいるでしょうが、大抵の場合は、そこに没頭している自分が好きだから、心の安らぎを求めて続けているのではないでしょうか?


自分の存在価値は自分で作りだすのです。英語の勉強は誰も手伝ってくれない。英語が話せるようにさせてくれるのは、英会話スクールでも英会話の先生でもありません。あなた自身です。それを継続しているって、それだけであなたは輝いている、そうは思いませんか?そこに意味を見出すことはそんなに難しいことではないと思いますが、いかがでしょう?




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deziz:

Sanaeさん、お久しぶりです。
この方のお役に立てるかどうかはわかりませんが、私の場合ですと、これまでのことで考えてみた時、日本語にしてもそうですが、英語という言語を、自分を表現する方法の一つ、誰か同じような思いを持つ人と苦しいこととか悩んでいること、そして嬉しいことを共有するための道具として、使う、というのが、まず第一にありました。
もちろん、初めからうまく表現できたりできるわけではないので、同じような思いを持った人の書いたものなどを読んだりする中で、自分の言いたいことを表す表現を見つけて、それを自分の言葉として使ってきています。
実は留学中、とても沈み、もがくような状態は何度も経験したので(30代での私費留学でしたので、将来のことにも不安がありましたし)、ものすごく暗い内容でしたが、悩み、苦しみを投稿できたりする英語のサイトを見つけて投稿し、悩みへの親身な回答を英文でもらったりしていました(確かイギリスのサイトでした)。こういうことは誰にでもお勧めしていいものかは分かりませんが・・・。
また、いろんな方のブログなどによる、ペーパーバックその他の書評を読んだりして、自分の今の思いに重なるものがあるのでは、と思える本を読んで、希望を得たり・・などということも、多くの方が経験されているように思います。
意外と、子供向けの本であっても、こういう発見はあったりするのではないでしょうか。
「内向き」かもしれませんが、自分の内側の思いと第2言語、第3言語・・・との距離がなくなっていけばいくほど、その言語が自分の一部になっていくのでは、と思います。その分、外への発信にもいつの間にか使っているようになるものでは、と思います。誰かと交信する中で、少しずつ、自分の表現も自然になっていくことも多いですし。
特に今は、ネット上で、様々な方と繋がろうと思えば繋がるものだと思いますので、自分の関心あることを英語を通してシェアーしたり、自分の状況に共感できる人を見つけて日々の思いを綴って互いに励ましあったり・・・など出来れば、素晴らしいだろうなと思います。
共感できた著者のBlogにコメントを投稿し、思慮深い返事が頂けたり、という経験もどうかすると出来ます。(もちろん、Twitterという方法もありますよね。)
ネットのご利用がご負担にならない範囲で、世界を広げていかれるきっかけになるといいな、と思いました。
Sanaeさんが仰るように、英語をご自分のためになさること、本当に大賛成です。また、時々弱気になる自分を支えてくれる仲間を得たり、自分が励ます側に回るために、英語は本当に大切な道具だと思います。日本語と同じように、にんげんが話す言葉ですから・・。
偉そうに書いてしまいましたし、相変わらす長くなってもしまいました。すみません。

川本佐奈恵 Author Profile Page:

deziz さん、さっそくコメントありがとうございます。deziz さん、今アメリカは真夜中ではありませんか?そんな時に記事を読んでくださり、さらにメッセージをくださるなんて、deziz さん、ありがとう!!


deziz さんのおっしゃろうとしていること、わかります。私も英語が少し使えるようになった頃、日本語でより、英語でのほうが自分の悩みを話しやすくなっている自分に気づいたことがあります。日本語で直視するよりも、英語ですとワンクッション入るので話しやすくなるのでしょうか?


それと世界は広い。日本では多少変でも、世界へ出たらちっとも変ではないことがわかったり、自分の欠点だと思っていたことが実は個性であり誇りとすべき点かもしれないと思えたりと違った物事の見方ができるようになりました。


他人と比べることなく、「私は私」と思えるようになったのも、英語の勉強を始めてからでした。世界のいろいろな国でいろいろな物事の考え方、とらえ方があって当たり前なんだということも、英語を勉強してきたからわかったことでした。


自分の見解を広げる、ということですね。そんな意味でも、やっぱり英語の継続学習に意味ありですね。deziz さん、素敵な考え方をありがとうございました!!

すぎもと:

どんな状態でも、継続は力なり! ですよね。

英語を勉強すると、得することが多いです。英語で格好よく会話することだが、英語を勉強する目的、という時代は過ぎましたね。

海外のサイトに、インターネットにアクセスできるようになりました。もうそこは海外、英語の世界です。日本語だけでは体験できない素晴らしい世界がたくさん! それに、さまざまな視点から考えることができるようになります。それに、海外の観光地サイトを見るだけでも、結構楽しいですよ! 

投稿者の方は上級者なので、「勉強」と思わない方が良いのかな、と思います。日々英語に触れていると、何かの機会で外国人と英語で話さなければならない状態になったとき、意外に困らないものですよね。

川本佐奈恵 Author Profile Page:

おお!すぎもとさん、さすが、良いことおっしゃってくださいます。「英語を話すこと=特別なことではない」と考えればいいわけですね。英語がわかったら情報収集の方法も倍以上になるわけですものね。日々、英語に触れていていると何かのときに困らない。その「何かのため」に勉強を続けるのもアリですよね。ありがとうございました!!!

熊猫:

久しぶりに登場!熊猫で~す♪


英語がいいんならば、やっていって間違いないと確信します!とにかく、もっともっと極めてみるのがいいと思います(もう既に極めているとは思いますが・・・)
やってやって、更にやっていく・・・そしてきっと、何か悟る時が来るんじゃないかと思うんです。


まあ~エラそーな事をいう私の方は最近、ガイコクジン恐怖症(笑)加えて英語攘夷派(大笑)
英語にかぶれてた自分を見直し、素朴な自分に返ろうと思っています。


ただいまダイエット中!去年より体重20キロ減で、まだまだ進行していってま~す!(かなりデブでしたので・・・)
・・・ピーナッツな給料は減、なけなしの資産も減、そして髪の毛も減の中、唯一ウレシイ体重減♪


英語上達もダイエットも王道ナシ!努力あるのみ!(汗)

川本佐奈恵 Author Profile Page:

熊猫さん、コメントありがとうございます。「英語上達もダイエットも王道ナシ!努力あるのみ!」 あ、痛、痛、痛っ!私もダイエットしないと……でも、食べるのが好きな私には、ちょっと難しい。


英語学習、極めるところまで極めてみる、、、自分への挑戦ですね。自分がどこまでできるか試してみる、というのもいいですね。ありがとうございました!!

川本佐奈恵 Author Profile Page:

ご質問者からメールが私のところに直接届きましたので、皆さんにご紹介しますね。
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今、ブログを拝見しました。心のこもった温かく丁寧なメッセージを頂き、感激しています。
ありがとうございました。


佐奈恵さんのおっしゃること、本当にその通りですね。自分でもわかっているつもりでいたのですが、今一度、佐奈恵さんから励ましてもらいたかったのだと思いました。特に、歴史を勉強している人や陶芸をやっている人のくだりは、心に残りました。私自身きまじめなところがあり、英語学習を堅苦しくとらえていたのかもしれません。生涯学習や楽しい趣味として、英語に触れていけばいいのだと再確認いたしました。心の整理もついて、とても明るい気持ちです。


憧れの佐奈恵さんに日頃の思いを聞いていただき、アドバイスを頂けて大変感謝しています。また、ブログでもメッセージを届けてくださった皆様に感謝申しあげます。いつか、佐奈恵さんに直接お目にかかれることが夢のひとつになりました。そのためにも、英語は続けていきます。ありがとうございました。

川本佐奈恵 Author Profile Page:

お便りありがとうございました。実は、このご質問メールを受け取ったのは一ヶ月も前だったのです。私自身が、他の仕事で忙殺されていたもので、なかなか筆が進まず、さぞかしがっかりさせてしまっただろうと、ずっと気になっておりました。ごめんなさいね。


ブログの新規アップを楽しみに待っていてくださった皆さまも申し訳ございませんでした。ちょっと落ち着き始めたので、またちょこちょこ書いていきますね。皆さまが声をあげてくださることによって、実は、私のほうが励まされております。私の大事な英語学習仲間の皆さん、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。


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