ㄹ語幹用言の大きな特徴は、活用形Ⅰと活用形Ⅱで終声「ㄹ」が脱落した形があわせて存在するという点です。活用形Ⅰと活用形Ⅱで、語幹の最後の終声「ㄹ」がそのまま付いた形(ㄹ残存形)と、終声「ㄹ」が脱落した形(ㄹ脱落形)とがあります。
では、ㄹ残存形とㄹ脱落形、いったいどのように使い分けるのでしょうか。それは、語幹の後ろに付く語尾の最初の音が何かによって、その語尾がㄹ残存形に付くのか、それともㄹ脱落形に付くのか、あらかじめ決まっています。
○語尾の最初の音付く先の活用形がㅅ、ㄹ(終声)、ㅂ、ㄴ:ㄹ脱落形
○語尾の最初の音付く先の活用形:上記以外〈ㄱ、ㄹ(初声)、ㄷ、ㅁ、ㅈ〉:ㄹ残存形
ㄹ脱落形に付く語尾の最初の音は、「ㄹ語幹は『ス(ㅅ)ルッ(ㄹ)、ポ(ㅂ)ン(ㄴ)!』と落ちる」と早覚えで暗記してしまいましょう。