女優の中村ゆりさんが、平昌を中心に江原道のさまざまな観光スポットを訪れ、健美食の旅をご紹介します。いっしょに韓国に行ったつもりで、現地に触れながらハングルを学習しましょう!
2018年冬季オリンピック・パラリンピックが開催される韓国・平昌は、ソウルから東へおよそ200kmの江原道(カンウォンド)の中東部に位置するスキーの町です。 江原道は、海、川、渓谷、湖など、自然の神秘をまるごと体験できる自然豊かな観光地で、「冬のソナタ」や「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」など、人気ドラマのロケ地としても知られています。また、そば、豆腐、干しダラをはじめとする海産物など食材豊富なグルメな地域でもあります。 今回は、女優の中村ゆりさんが、平昌を中心に江原道のさまざまな観光スポットを訪れ、江原道の人たちと触れ合いながら健美食をご紹介します。
「こんにちは」をハングルで
アンニョンハセヨ
ソウルと平昌を結ぶ高速鉄道(KTX)の平昌駅前で、温度計を手にする中村さん。この日の気温は手元の温度計で氷点下10度!
江原道(カンウォンド)東部の海岸線沿いに位置する江陵(カンヌン)市は、草堂(チョダン)豆腐発祥の地であり、俗称「豆腐村」といわれるチョダンマウルには、手づくりの豆腐料理を食べることができる食堂が街道沿いに数多く点在しています。朝鮮時代中期、半島の東側では、塩が貴重品でした。そんな時代に許曄(ホヨプ)という人物が、海水を用いて豆腐をつくることを完成させたのです。許曄の号にちなんで草堂(チョダン)豆腐と名付けられた豆腐は、いまでも江陵(カンヌン)の名物です。 草堂(チョダン)豆腐は、水深100メートルの海中からくみ上げたミネラル豊富な海水を大豆の汁に入れ、大きな釜で時間をかけて煮詰め、つくりあげます。最初に固まったものをすくいあげた「おぼろ豆腐」や木枠にいれて四角にかたどった「角豆腐(木綿豆腐)」など、地元で収穫した大豆を使い、昔ながらの製法で、豆のうまみを存分に味わうことのできる豆腐です。寒い冬には、粉唐辛子や大根、すりおろしたまねぎなどを入れて煮込んだ「煮込み豆腐」が人気です。
「辛いですか。」をハングルで
メウォヨ
豆腐が大好きという中村さん。 真っ赤な鍋をみて、思わず「辛いですか?」とたずねます。野菜の甘みと旨みがしみこんだその豆腐は、見た目ほど辛くはなく、その味わいに思わず「おいしい!」を連発。地元でしか味わえない豆腐料理に舌鼓をうちました。
江原道北部の海岸沿いに位置する束草(ソクチョ)市の海鮮市場をおとずれた中村さん。近海でとれる新鮮な魚介を手ごろな値段で味わうことができます。このあたりはイカが有名で、そのいかを存分に味わうことのできるイカの刺身そうめんは、束草(ソクチョ)の名物料理です。タマネギ、ニンジン、キュウリなどの野菜の上に、細く切ったイカがたっぷり。ちょっと酸味のある冷麺スープと和えていただきます。 新鮮なイカのコリコリとした触感とシャキシャキの野菜、スープの味付けがマッチした絶妙な味わいに、「おいしい~」。大好きなイカ料理に大満足です。 イカ以外にも、カニや魚介をタップリ煮込んだ鍋など、港町ならではの様々な海鮮グルメを堪能しました。
「本当においしいですね。」をハングルで
チョンマル マシンネヨ
さばいたばかりのイカそうめんを手にする中村さん。 市場では、活きたイカを目の前で調理してくれます。さばくその早業にビックリ! 港町の市場ならではの光景です。
ピョンチャンの隣に位置するチョンソンにある市場を訪ねました。 毎月、末尾に「2」と「7」がつく日に開かれる市場には、地元の山で捕った薬草や山菜が所狭しと並んでいます。 活気にあふれる市場で、初めて見る食材に出会いました。ころんとした丸いきのこ「露シイタケ」。丸い形をしたシイタケで、生で食すことができます。初めて食べる食感に「驚きのおいしさ!」と中村さん。 チョンソン名物の「ツルニンジン」は、疲労回復や滋養強壮のほか、食物繊維が豊富で、整腸作用があるといわれています。キムチにしたり焼いたりしていただきます。ゴボウのような歯ごたえが楽しめる江原道の特産品です。 韓国の伝統的な市場で、めずらしい山菜や薬草にたくさん出会うことができました。
「ここはなにがおいしいですか。」をハングルで
ヨギヌン ムォガ マシッソヨ
市場の人に韓方や食材について尋ねます。 江原道でしか出会えない郷土色あふれる特産品を前に興味津々の中村さんです。