「まいにちイタリア語 Un giro in rete! しっかり学ぶ中級文法 第33課」より
Dovunque sia adesso, spero che nessuno le faccia del male.
「今、どこにいるにせよ、誰もシマウマに危害を加えないでほしいです」
○接続詞 dovunque , comunque と使う接続法
-unque で終わる語の多くは、接続法の動詞とともに用います。
dovunque は dove + unque で「どこに~しようとも」、 comunque は come +unque で「どんなふうに~しようとも」という意味の接続詞になります。
接続詞 dovunque
▲ dovunque 「どこに~しようとも」の後ろに続く動詞は、接続法にします。
Dovunque sia adesso, spero che nessuno le faccia del male.
「今、どこにいるにせよ、誰もシマウマに危害を加えないでほしいです」
接続詞 comunque
▲ comunque 「どんなふうに~しようとも」の後ろに続く動詞は、接続法にします。
Comunque vada, spero che in futuro stiano un po' più attenti.
「どのような事態になっても、今後はもう少し注意をしてもらえるようお願いしたいです」
△副詞として dovunque (「どこでも」)、 comunque (「ともかく」)が使われる場合は、接続法にはなりません。
In bicicletta vado dovunque.
「私はどこにでも自転車で行く」
Anche se tu non vieni, ci vado comunque.
「君が来なくても、ともかく、私はそこに行くよ」
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○関係詞 chiunque , qualunque と使う接続法
chiunque 「~する人は誰でも」、qualunque 「どんな~であろうとも」は、いずれも先行詞を内包する関係詞です。
これらの語を含む従属節(関係節)の動詞は接続法にします。
関係詞 chiunque
▲ chiunque 「~する人は誰でも」で始まる節が、従属節(名詞節、副詞節など)となっているとき、 chiunque に続く動詞は接続法にします。
Chiunque la avvisti é pregato di comunicarlo immediatamente alle autorità di competenza.
「それを見つけた人は(誰であろうと)、直ちに関係当局に連絡してください」
( chiunque la avvisti は<名詞節>。主語の動詞 é pregato の主語になっています。)
関係詞 qualunque
▲ qualunque 「どんな~であろうとも」で始まる節が、従属節(副詞節)となっているとき、 chiunque に続く動詞は接続法にします。
Qualunque cosa succeda, spero che non ci siano incidenti.
「どんなことが起ころうとも、事故がないことを願っています」
( qualunque 節は、主節 Spero che non ci siano incidenti にかかる副詞節になっています。)
△不定代名詞 chiunque 「誰でも」、不定形容詞 qualunque 「どの~でも」の意味でゆ買う場合は、接続法にはしません。
Chiunque vorrebbe vicere alla lotteria.
「誰だって宝くじに当たりたいでしょう」
Qualunque autobus va bene per arrivare in centro.
「中心街に行くには、どのバスでも大丈夫です」
( qualunque autobus は文の主語)