Radio English Conversation Lesson 184
some と any、 several
BUILD UP YOUR VOCABULARY
Some are cheap, and others are expensive.
安いものもあれば、高いものもあります。
日本語訳で重要表現をわかったつもりになるクセは英語力を頭打ちにする。
例えば some を「いくつかの」と訳せるだけでは、some 〜 others ...
(〜なものもあれば···なものもある)で、なぜ some と others が組み
合わされているのかもわからないはず。
some のイメージは「ボンヤリとある」。数量が定かではないモノがある
ことが意識される表現。some are cheap からはボンヤリと「安いもの」
が目に浮かんでいる。そして others は限定詞がつかず、とりとめのない
ボンヤリとした「ほかの」。つまり some 〜 others ... は、クッキリ
と像を結ばない「こんなのもあるし、あんなのもある」というボンヤリコンビ
実にしっくりくるフレーズ。
some を「いくつかの」と考えていたら、several との区別もわからない。
この単語も「いくつかの」と訳されるから。次の文で意味の違いを確認する。
I know some/several good Italian restaurants.
some はボンヤリ。この場合話し手は具体的なイタリア料理店を頭に思い浮
かべておらず、「まぁいくつか知ってるよ」。several は「分かれた·異な
った」がイメージ。しかっりと具体的なレストランをあれこれ思い浮かべながら
「いくつか知っていますよ」と述べている。
表現はイメージをつかむこと、それこそ肝心。「any は some の疑問文·
否定文での形が」と規則めいた覚え方も使いものにならない。
I don't like some/any of your friends.
ボンヤリの some は「あなたの友達の何人かが嫌い」、一方、何でも·どれ
でも、と「選択の自由」がイメージの any は「あなたの友達は誰も好きじゃない」
ー全滅となる。まるで意味は違う。
CHECK YOOR GRAMMAR!
① 不可算名詞が数えられるケース
I see you have a wide variety of herbal therapy oils.
こちらのお店にはいろいろなハーブセラピー用オイルがそろっているようですね。
oil(油)は液体。「形がない」典型的な不可算(数えられない)名詞。なぜここで
oils と、複数形になっているのは、「種類」が想起されているから。液体としての
oil は数えられないが、種類は「このオイル、あのオイル」と数えることがでくる。
次も同種の文で
There are so many different cheeses in the world.
世界にはとても多くの種類のチーズがあります。
こちらも種類が問題となっているため、通常不可算扱いの cheese が複数形に
なっている。
② 形容詞を修飾する this、that
Are all the oils this cheap?
どのオイルもこんあに安いのですか?
this の面白い使い方。this cheap と形容詞を修飾している。this や that
は名詞だけでなく形容詞も修飾できる。「こんな安い·あんなに高い」など、日本語
でもおなじみの言い回し。that を使った例
I knew she was generous, but not that generous!
彼女が気前がいいのは僕も知っていたけど、そんあに気前がいいとはね!