Radio English Conversation Lesson 186
all と every
「すべての」ー all と every の訳はしばしば重なるが、意味は同じではない。
BUILD UP YOUR VOCABULARY
You must attend all the meetings, and I mean every meeting.
すべてのミーティングに、つまりミーティングには毎回出席しなければなりません。
all と every はどちらも「すべて」と訳されるが、ニュアンスが異なる。
異なるからこそ言いかえている。
all はグループすべてをひっくるめて「全部」という大らかな表現。それに対して
every はグループを構成するメンバーひとつひとつに緻密に目をやる「すべて」。
この文ではまず「ミーティングは全部出席しなくてなりません」と大ざっぱな言い方
をしたあと、「すべてのミーティングに漏れなくですよ」と緻密な念押しをしている。
every meeting の meeting が単数形であることに注意する。every 〜は常に
単数扱いとなる。ひとつひとつに目をやる感覚が単数を呼び込んでいる。
all の「ひっくるめて全部」といった大らかな意味は、every よりもはるかに多様
な使い方を許容する。次の例は「1つのものの全部=全体(whole)」という使い方。
All the country was excited about thier team's victory.
国中が自国のチームの勝利に熱狂した。
「国中すべて」ということ。all が単数で使われていることに注意。
次は強調の使い方。
Who made all this mess?
誰がこんなに散らかしたの?
I don't know what all the fuss is about.
僕はどうしてこんなに大騒ぎになっているのかがわからない。
mess は「散らかっている状態」、fuss は「大騒ぎ」。all の大らかな
「全部」がこうした語句の強調につながっている。
CHECK YOUR GRAMMAR!
① 空所を含む節による修飾(関係代名詞修飾)
We have some strict rules you must follow.
このクラブにはあなたが従わなければならない厳しい規則がいつくかあります。
この文には空所による修飾が含まれている。some strict rules と述べたあと、
follow の目的語位置に空所(□)を含んだ you must follow □が説明。
「いくつかの厳しいルール」と(あなたは〜に従わなくてはならない」が組み合わされ、
「あなたが従わなければならない、いくつかの厳しいルール」という修飾関係を結んで
いる。名詞を述べて、空所を含む節で説明。
② will have to(〜しなければならないでしょう)
I'm afraid you'll have to leave the club.
残念ながら、クラブをやめなければならないでしょう。
will have to という助動詞類のコンビネーション。will はまだ見ぬ事態に視線を
送る感覚、そこに have to(〜しなければならない)が加わり、「〜しなければならない
でしょう」という意味になっている。
I'm afraid は「申し訳ないのですが·残念ながら」。相手に都合の悪い内容を切り出す
ときの前置きとしてしばしば使われる。