Radio English Conversation Lesson 103
会話の「台本」 ②
発言権を取り戻す ①:ソフトに取り戻す
発言を遮られた状況を考える
ABSORB THE FLOW!
If I could just finish...
ちょっと最後まで言わせていただければ・・・
相手に途中で遮られた状況。当然、そのまま相手に主導権を
渡すこともできるが、どうしても発言を続けたい場合だってある
それが今回の台本。まず言い回しを覚えておく。could で丁寧な
感触を加え just(ちょっと)で発言を和らげる工夫がなされて
いる。これで相手が矛を収めてくれることも多いだろう。
別の発言で。
① Could I ask you to hold any questions until I've finished?
私が話し終えるまで、質問はお待ち願えますか。
聞き手の質問によってプレゼンテーションなどが遮られたときに
効果的に使えるひと言。「ask 人 to ~」は「人に to 以下に
進むよう頼む」ということ。to が持つ「矢印(→)」のニュアンス
が光目的語説明型。hold は「(モノなどが動かないように)
しっかり持ったまま離さない→質問をしない」ということになる。
until の後ろが現在完了形であることに注意する。すでに完了した
「もう終えた」という状態になるまで待っていくださいねということ
次も主導権を取り戻す言い回し。
② I hear you, and I will certainly address that point later.
おっしゃることはわかりますし、のちほどそのポイントについて
必ず述べます。
I hear you. は「聞いています(=わかります)」と相手に対する
理解を示す表現。相手をなだめながら遮っている。
③ Do you mind? I haven't finished.
失礼ですが? (話を)終えていません。
Do you mind (not interrupting me)? (話を遮らないでいただけ
ますか)ということ。多少のいらだちを表現している。
CREATE THE FLOW!
発言の主導権を取り戻す
● 私が話し終えるまで、質問はお待ち願えますか。さもないと話の
流れが分からなくなってしまうかもしれません。
Could I ask you to hold any questions until I've finished?
Otherwise, I may well lose my train of thought.
※ 定型表現の後ろに otherwise(さもないと)を置いてどういった
ことになるのかを述べ相手を牽制している。may well は「たぶん
~ということになる」。may(かもしれない)が表す可能性を、
well は強める表現。train of thought は「思考のつながり」
lose one's train of thought で「話の脈略を失ってしまう」
● ちょっと最後まで言わせていただければ・・・
さて、どこまでお話ししましたっけ?
If I could just finish...
Now, where was I?
※ キーセンテンスそのまま。相手の了承を得たのちに話を続けるた
めの定番表現を加えている
● 失礼ですが?(話を)終えていません。さて、私が説明したように、
私たちの本は言語学習への完全に新しいアプローチを提案しているの
です。
Do you mind? I haven't finished. Now, as I was explaining, our
book presents a totally new approach to language learning.
※ 相手をたしなめてから、as I was explaining を使って話を元の
内容に戻している。present は「pre(前に)置く」ということ。
そこから「出す・示す」。ここでは「公の場所に出す」ということ。