Radio English Conversation Lesson 104
会話の「台本」 ②
発言権を取り戻す ②:シャープに取り戻す
発言を遮られた状況を考える
ABSORB THE FLOW!
Just hear me out. You'll have the chance to respond after
I've finished, OK?
いいから私の話を最後まで聞いてください。私が話しを終えた後に、
意見を述べる機会がありますから。よろしいですね?
相手から発言権をシャープに奪還する。この台本は短く鋭い言葉で
相手を押しとどめる。「hear 人 out」は「人の発言を最後まで聞く」
out に完全性が感じられる。さらにここでは「後で意見を言う機会が
ある」と、相手が矛を収めやすい文を加えている。
① Hang on. Could you at least wait until I've finished my
explanation?
待って。せめて私が説明を終えるまで待ってくれませんか?
相手をシャープに遮る Hang on(a minute).あるいは Wait a minute.
や Just a minute. は相手の発言を遮る場合でも使える。そのあとの
文は Could you ~?と丁寧に始めているが at least(少なくとも)
が強いいらだちを表現している。until の後ろの現在完了形は「説明
を終えてしまうまで」と官僚のニュアンスとなっている。
② Listen, I can't carry on if I keep getting interrupted.
いいですか、(そうやって)割って入られ続けたら私は話を続ける
ことはできませんよ。
短く鋭い Listen.(聞いて)もこの台本では効果的。ここではいらだち
を隠さず強い言葉を続けている。carry on は「続ける」。interrupted
は過去分詞(割って入られる)。「動き」を感じさせる get が勢いの
ある受動態を作り、いらだちを表現している。
CREATE THE FLOW!
シャープに発言権を取り戻す
● いいから私の話を最後まで聞いてください。そうしたら、たぶん君は
結論に飛びついたりしないでしょう。
Just hear me out. Then maybe you won't jump to conclusions.
※ 最後まで聞いてもらえればそうした言いがかりはつけなくていいはず
だよ、という趣旨。。Jump to conclusions は「慎重に考えず性急に
結論を出す・早とちりをする」という言い回し。
● ちょっと待って、結びの言葉を言い終えるまで少し待ってくれない?
Hang on. Just wait until I've made my concluding remarks, will you?
※ until 以降の現在完了形に注意。make my concluding remarks するの
を完了するまで、ということ。will you? は「~してくれない?」
● いいかい、君が口を挟み続けたら、私はどうやってスムーズなプレゼン
テーションができるんだい?
Listen. How can I make a smooth presentation if you keep butting in?
※ Listen. で相手を強くたしなめている。時としてこうした強硬な態度も
必要になることもある。How can I ~? は文字通りの「質問」ではない。
「できるわけないでしょう」といらだちを表している。また butt in は
「(頼まれていないのに)口を差し挟む・くちばしを入れる」ということ。