По ту сторону (фильм, 1958)の主題歌
Песня О Тревожной Молодости の繰り返し部分
の直訳(Слова: Л. Ошанин Музыка: А. Пахмутова )
И снег, и ветер,
雪が(も)、風が(も)、
И звёзд ночной полёт...
星々の夜間飛行が(も)、
Меня моё сердце
私を、私の心を
В тревожную даль зовёт.
気がかりな遠方へ招いている。
тревожный トリヴォージヌイ 不安な、心配な
даль ダーリ(女) 遠方
★моё сердце(私の心)が主格「~は」か対格「~を」かで悩んだが、私はこの文全体の主語をснег、ветер、полёт(雪、風、飛行。全て単数主格)とした。и…, и…, とи がコンマで区切られているときは個別のニュアンスになるので、対応する動詞はзватьの3人称単数形зовётで矛盾はないはず。
★моё сердцеは対格に解釈し、Меня(私を)と並列させた。
★звёздはзвезда(星)の複数生格。「星々の夜間の飛行」とは何のことか。この歌は映画では列車の中で歌われている。窓から風景が流れていく情景が続く。だからきっと夜空の星も車窓からは流れ飛んで見えるのだろう。星は自身の姿にオーバーラップするのだと思う。「嗚呼 砕け散る宿命の星たちよ(谷村新司 昴-すばる-)」をちょっと連想する。祖国の未来を案ずる兵士の歌。
※昨日の熊野谷先生の講座でполе(田んぼ)がでてきたのでポーリュシュカ・ポーレを調べようとして、つい寄り道しました。映画の題По ту сторонуのтуは今日の講座のтот(あの、あちらの)の女性形対格なので、поは「~まで」になり「あちら側まで」が直訳ですね。(на той стороне(ナ トイ スタラニエー あちら側に:貝澤11課))
邦題は『遠いかなたへ』で歌は『心騒ぐ青春の歌』だそうです。美しいメロディーの曲です。
雪や風 星の飛ぶ夜も/心いつも 彼方を目指す(関忠亮 訳)
雪や風 星も飛べば/我が思いは はや遠き地に(園部四郎 訳)