Keona Keahiさんの おぼえた日記 - 2012年1月22日(日)

数詞...。それは初心者の前に最初に立ちはだかる単調な壁。この壁をどうやって乗り越えるかは大きな課題だ。私の場合は...乗り越えなかった（笑）。

横目で見ながらも壁をよじ登るようなことはせず、とりあえず壁から離れて横道にそれて歩いていくと、どうやら壁の途切れた路地があったので、そこを通ってスイスイスイっと先に進んだ。

数詞の壁は無視すればその後苦労することなんてそんなにない。ものを数えなきゃいいのだし、一人で数えるときは母語でいい。伝えるときは英語でも通じる場合が多い。対面していればそれこそ数字で筆談しても通じる。ネットなら文字だから数字で充分だ。

そうやって回避し続けて約２年。最近トイレに常備して毎朝１～数ページ씩読んでいる「完全マスターハングル単語」が 모음3 まで進み、ついに「数詞編」に入ってしまった。わかっちゃいたけど。

ただ数詞を数詞だけでまとめてやってはこなかったが、この２年の間にあまり意識することなくものを数えたり数字を使ったりしてきたからか、最初に感じた抵抗感とはまったく異なる見え方になっていた。

ここまで書いた日本語を見ても、「一人で数える」「約２年」「毎朝１～数ページ」と、数字を扱うことはどの国の日常にも多々あるだろう。韓国の番組を見ていてもしょっちゅう数字が出てくる。上下関係にうるさい国だからアイドルがお互いの年齢を聞く場面もたくさんあった。

そんな場面にまかりなりにも２年間毎日触れてきたから数詞の壁はずいぶんと低くなっていた。いや壁の高さは同じでもこっちがなだらかな坂道を登ってきたから相対的に壁が低くみえるのかもしれない。

数詞を回避して遠回りしてもそのうちそれなりに身についてしまうのが数詞なのかもしれないぞ。だから初心者は数詞という壁を最初に確認したらさっさと逃げちゃえばいい。そこで折れて学習そのものをやめるよりよっぽどまし。


今回私の前に再度出現した数詞の集団を、すぐに読めてしまえるわけじゃないが、威圧感はなくなっていた。일이式も한두式もそれほど恐れる対象ではなくなっていた。そのことがちょっとうれしい。

いろんな数詞、대,돌,놈,권,그릇,가지などなど出てくるわけだが、１～１０までを覚えるには「10人のインディアンボーイズ」の歌はじつにいいメロディだ！
http://www.youtube.com/watch?v=A4a91XTJbYw

このメロディにあわせていろんな数詞の歌を歌いたくなる。日本語では「～にん　いるよ」となっているこの「いるよ」の部分に、数詞のタイプに合わせていろんな単語を入れてやるほうが面白い。

たとえば갑＝（小さめの）箱は初級単語の담배（タバコ）をいれて、

♪한 갑 두갑 세 갑 담배를 （１箱２箱３箱タバコを）
♪네 갑 다섯 갑 여섯 갑 담배를　（４箱５箱６箱タバコを）
♪일곱 갑 여덟 갑 아홉 갑 담배를　（７箱８箱９箱タバコを）
♪열 갑 담배를 피워.　（１０箱タバコを吸う）

という歌にするとか。３つずつの区切りには名詞（＋目的格助詞）を入れて、最後の１０こめで動詞まで入れて締めるというパターンにする。もちろん入れる名詞にはその数え方で数えるモノをいれるわけだ。

가지（～つ、～通り/한두式）だったら「夢を」なんてどうだろう。最後は「10通りの夢を見る」みたいな終わり方がいい。

このメロディは世界的に有名だから韓国語でもたくさんありそうだ。探したら簡単に見つかった。
http://www.youtube.com/watch?v=3ZX1gNw9qG0

ただこの動画の場合、한 꼬마 두 꼬마 세 꼬마 인디언 という歌詞で「ええー꼬마なんて数詞ねぇよ！」となってしまう。꼬마＝小型（俗語で子ども）だから原詩のリトルインディアンを忠実に再現しようとしたものだろう。数詞暗記の歌はやはり自分で作詞したほうが面白いし役に立つ。