まいにちイタリア語 20日放送分
Ravenna -La vita di Galla Placidia
seconda parte
Un destino ancora più duro attende Galla Placidia.
ガッラ・プラキディアにはさらに過酷な運命が待っていました。
Il nuovo re visigoto Sigerico che ha assassinato Ataulfo fa di lei una schiava.
アタウルフを暗殺した新王シンゲリックは彼女を奴隷身分に落としてしまいます。
Ma il suo comportamento resta imperturbabile.
しかし彼女はこの時も毅然としていました。
imperturbabile 動じない、 冷静な
Sigerico è presto restituito e Galla viene rimandata a Ravenna.
シンゲリックはそうそうに失脚し、ガッラはラヴェンナへと送り返されます。
Si sposa con un generale da cui ha due figli, ma dopo aver perso di nuovo il marito, sorprendentemente riceve dall'Imperatore Onorio una proposta di matrimonio.
そこで彼女はあらたに将軍と結婚し、2児をもうけました。しかしこの夫もまたもや病で失うと、今度はあろうことかホノリウス帝本人から求婚してきたのです。
Galla fugge a Bisanzio per allontanarsi dal fratellastro che trascura la politica a causa della sua passione per il combattimento dei galli.
政治そっちのけで闘鶏に熱中してばかりのこの異母兄から逃げるように、彼女は東ローマ帝国へと旅にでました。
Presto anche inefficiente Onorio muore.
ほどなく、暗愚で知られた兄が病死。
inefficiente - deficiente
Dopo il solito caos per la successione al trono, Valentiniano, figlio di Galla, di appena 7 anni, diventa imperatore.
お決まりの後継戦争の混乱の後、帝を継いだのはガッラの息子で7歳になったばかりのヴァレンティニアヌスでした。
L'imperatrice madre si impegna nella politica fino alla sua morte nel 450 per sostenere l'impero ormai vicino alla fine.
彼女は帝母として450年に世を去るまで末期の帝国を切り盛りしました。
Il piccolo mausoleo di Galla Placidia a Ravenna, riccamente decorato di splendidi mosaici, ci tramanda gli splendori di quel lontano passato.
ラヴェンナにあるガッラ・プラキディア廟はこじんまりとした建物ですが、内部は一級のモザイク画で覆われ、はるか昔の栄華を今に伝えています。
mausoleo 霊廟
splendore 栄華、輝き
Gregorio Primo - グレゴリウス一世 教皇 グレゴリウスはラテン語読み
Innocenzo Terzo - インノケンティウス3世 教皇
Giulio Cesare
ラテン名は ユリウス・カエサル、 英語はジュリアス・シーザー
外来語って複雑ですね~
統一してほしい。
C'è una cosa interessante che in Italia di oggi nomi latini e nomi d'origine latina sono rari, sono pochi.
Perché la maggior parte dei nomi sono nomi cristiani, quindi sono nomi spesso greci, d'origine greca, o ebraica, o qualche volta germanica.
確かに今回でてきたアタウルフとかシンゲリックとか聞きなれない名前なので聞き取りに苦労しました。
ところで日本人の名前は結構バラエティーに富んでいますが、イタリア人の名前は結構重複したりします。よく聞くのが、男性なら「マルコ」ですかね。女性なら「マリア」とか「ヴァレンティーナ」という名前がベタな名前かもしれません。なので、同姓同名って結構いたりします。日本では名前の漢字に意味をもたせますが、イタリアの名前は聖人の名前からとってくることが多いので名前自体にすでに意味があることが多いです。なので、イタリア人と知り合いになる機会があれば、「あなたの名前はどういう意味があるの?」と聞けば、一話題できますよ。 イタリア人の中にも変わった名前の人はいますけど、本当にごく稀です。どうして、イタリア人は変わった名前をつけたがらないかっていうと、やっぱり…「伝統を重んじる国」だからですよ。どんな名前をつけるのも両親の自由ですが、長男、長女は特に、親戚の名前、祖父母や、叔父叔母、の名前を受け継いだりすることは珍しくありません。だからもう生まれる前から名前がすでに決まっているときが多いんです(笑)私もイタリアに生まれるならありきたりな名前がいいと思います。理由は一つですけど、イタリアでは誕生日以外に、onomasticoといって聖人の日があるからです。自分の名前の聖人の日はお祝いしてもられるんです。 誕生日以外にそんな日があるのってうらやましいですよね。