"prendere nota" o "prendere una nota"?
テレビでイタリア語の学習ペースが遅れてしまっていたので、なかなかこの二つの成句について書けませんでした。この表現、少し前にここのサイトでこの成句に触れていたユーザーさんがいたのですが、その時は調べる時間もなくて、スルーしてしまいました。
でも、後々、なんだろうと気になってきて少し調べてみました。
その話題はもう解決済みなようなのでこれは自分のために、知らなかったという人のために書き残しておこうと思います。
さて prendere nota の方ですがこれは結構使われる表現です。
意味は メモをとる 。
prendere nota di qualcosa で ~のメモをとる と なります。
es. Ho visto in TV preparare un piatto molto invitante e ho preso nota della ricetta.
テレビでとってもおいしそうな料理を作っているのを見て、レシピをメモした。
一方、prendere una nota は 主に学校で使われる表現です。
「え?授業中にノートにメモするんでしょ?」と思う方もいらっしゃると思いますが、この表現少し意味が違うんです。
意味としては生徒が「マイナス点をもらう」「悪い成績評価をされる」。
日本でもそうですが、成績をつけるときに授業態度って加味されますよね?
イタリアでも同じく授業態度は成績評価の対象となっています。
このマイナス点ってイタリアでは結構大事でいちいち両親の了承のサインがのちにいるそうです。
学校にもよると思いますが、一回もらうごとに親のサインをもらう場合と、ある程度加算されたら学校に三者面談をするために親を呼び出す場合があります。「おたくのお子さんこのままいくと留年ですよ。」って。
イタリアは義務教育でも平気で留年があるので、大体の親御さんはこどもがもらって帰ってきたら叱ります。だから特に初めてもらった時はドキドキもんなわけですよ。
"Ho preso una nota...come dirlo ai miei genitori?"
「マイナス点もらってしまった…どうやって親に言えばいい?」
となります。
"Ho preso una nota...E' la prima nota che prendo e possono bocciarmi?"
「マイナス点をもらってしまった。初めてもらったんだけど、落第させられるかな?」
"Una nota sola! Ma non scherziamo! Vorrei vederti al mio posto con 11 note! Non ti preoccupare. Non ti bocciano per una nota."
「たった一回じゃん!冗談だろ!11回ももらってる俺はどうなるんだよ! 心配しなくても大丈夫。一回もらっただけで、落第させられないって。」
なーんて強者もいます。
ちなみに先生がマイナス点をつける場合は "dare una nota"となります。
una があるとないでこんなに意味が変わってくるってイタリア語って深いですねぇ。