おぼえた日記

2011年9月20日(火)

リビアではカダフィー政権が崩壊し、民主化が進められています。
同時に国旗も国名も変わりました。わたしがちょっと気になっているのが国名の変更です。
これまで、リビアの正式国名は
「大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国」というとてつもなく長い名称だったのです。アラビア語では
「الجماهيرية العربية الليبية الشعبية الإشتراكية العظمى」
カタカナで発音を記すと

「アル=ジャマーヒーリーヤ・アル=アラビーヤ・アッ=リービーヤ・アッ=シャアビーヤ・アル=イシュティラーキーヤ・アル=ウズマー」

という、大変なくらい長い国名なのです。日本語よりもだいぶ長い。
ちなみに「ジャマーヒリーヤ」というのは「大衆による国家体制」といった意味をもつカダフィー大佐の造語らしいです。
じゃあ、そのほかの単語の意味を簡単に調べておきましょう。
شعبية(シャアビーヤ)「人気」
إشتراكية(イシュティラーキーヤ)「社会主義」
عظمى(ウズマー)辞書に未掲載。「偉大さ、誇り」といった意味の言葉であると考えられます。

なるほど、まあまあそんな感じになっているのですね。
ちなみに英語ではSocialist People's Libyan Arab (Great) Jamahiriyaとなり、これも長いです。

ところがです。新政権になってから国名が「リビア共和国」という短い名前に変わりました。
アラビア語でも「الجمهورية الليبية」(ジュムフーリーヤ・アッ=リービーヤ)という名称になりました(「جماهيرية」は「共和国」という意味)。
これはリビア民主化の第一歩なのでしょうか。リビアの方々には頑張っていただきたいものですね。

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