JackAmanoさんの おぼえた日記 - 2022年5月14日(土)

　現在の韓国では日本による植民地化から蒙った被害へのressentiment がそれ以前に
外敵の侵略から蒙った被害の記憶を忘れさせているのかもしれず、元の支配に対する
三別抄の抵抗なども語られることは稀でありそうな氣がする。元寇がもたらした未曾有
の国難に際して、鎌倉幕府も元への抵抗を続けた三別抄の存在に関心を示さず、また
フビライの国書に対しても無視するだけで、外交によって危機を緩和する試みは全くさ
れなかった。後から振り返ればそういう日本の外交不在が元の脅威を増したとか、それ
による被害を大きくしたなどとは言う理由は無さそうだが、その後に秀吉が日本からの
侵攻の企てに挫折しながら、明との講和を利害得失も顧みずに拒否したことなどは
沙汰の限りというほかあるまい。
三別抄
モンゴル支配下の高麗で反乱を起こした崔氏政権の軍隊別抄とは戦時に編制される
精鋭軍団のことで，事実上高麗の中核をなす軍隊であった。
三別抄とは神義軍，左・右夜別抄の３つの軍団をさし，元への服属を拒否して珍島，
済州島を根拠地に抵抗を続けてモンゴル軍を苦しめた。 元寇が遅れた大きな理由と
される。

琉球国由来記
謝名親方　鄭迵 てい-どう

?－1611　琉球の政治家。
琉球に移住した中国人の名家に生まれ,明の国子監に留学。1606年(慶長11)三司官と
なり,反薩摩政策をとる。1609年薩摩の琉球侵略の際に捕らえられ,尚寧王とともに
鹿児島に連行される。薩摩に対する誓約を拒否し,尚寧王23年9月19日斬首に処され
た。久米村出身。通称は謝名親方(じゃなうえーかた)。字(あざな)は利山。