【ロシア語】
まいにちロシア語 応用編(2024年度後期)
第2課
● 述語の造格
бытьのような動詞のあとの述語は造格になる
という文法規則。
現在形で「AはBである」という場合、動詞быть
が現れないので、述語は主格であるが、過去形や
未来形になると、動詞бытьが出てくるので、
述語は名詞でも形容詞でも、造格になる。
述語が造格になる動詞はстать「~になる」など
ほかにもある。
Иван был студентом.
イワンは学生でした。
Она была популярной.
彼女は人気者でした。
なお、造格にしない例もあるが現代ロシア語では
造格にするほうが普通。
● слава+与格 「~に栄光あれ」
本文テキストでは
Слава труду!
「労働に栄光あれ!」の表現があった。
現代では次のような表現でよく使われる。
ー Как прошла ореранция?
手術はどうでしたか?
ー Слава Богу, всё хорошо
закончилось.
おかげさまで、すべて順調に終わりました。
слава Богуは、直訳すると「神に栄光あれ」
であるが、現代では文字通りの意味でつかわれることは
ほとんどなく、「おかげさまで」「ありがたいことに」
という意味。
無神論の国であったソ連の時代には、「神」を表す
Богを用いたこのような表現は基本的には使われる
ことはなかった。ソ連崩壊後に復活し、使われる
ようになった。「神」は小文字はじまりで
богと表現される場合もある。