今回は、ソ連時代のスローガンについてです。
ソ連時代には、マルクス・レーニンの言葉やソ連共産党のスローガンが町の至る所に掲げられていました。
「団結して社会主義建設に邁進しよう!」といった類で、今ではジョークやパロディとして使われることしかありません。
私(黒岩先生)は1980年代に Москва で2年半暮らしたことがあります。
その思い出の風景には、必ずスローガンの看板や横断幕があります。
1990年代になると、それらは瞬く間に派手な広告に取って代わられ、街の景観は一変しました。
陳腐な内容はさておき、あの赤字に白抜きの文字で書かれたスローガンのある落ち着いた街並みが時々懐かしくなります。
ここでゲストのお2人に質問です。
Таня は学校で何かスローガンを覚えたことはありますか?
Дело в том, что я училась в школе в конце девяностых годов, и в то время лозунги советского времени исчезли из повседневной жизни, а новых не появилось.
★лозунг スローガン、モットー、標語
★исчезли → исчезнуть 無くなる、消える
★повседневный жизнь 日常生活
Таня が学校で勉強するようになった1990年代終わり頃には、ソ連時代のスローガンはすっかり消えていて、新しいものはまだ出来ていなかったそうです。
ですから、Таня は知らないんですね。
Максим はソ連時代のスローガンを覚えていますか?
Конечно.
Например, « Труд в СССР — дело чести, и доблести и геройства. » или « Экономика должна быть экономной. »
« Пионер, ты в ответе за всё! »
« Миру — мир! »
« Нет поджигателям войны! »
★честь 名誉、プライド、体面、廉恥、恥を知ること
★доблесть 勇敢さ、英雄的行為 ; 献身
★геройство 英雄的行為、勇敢さ
★в ответе за + 対格 ~に対して責任を持つ
《 例文 》
Родители должны быть в ответе за воспитание детей.
親は子供の教育に責任を持たなければならない。
★поджигатель
1. 放火者
2. そそのかす者、教唆者、挑発者
もちろん覚えているそうです。
「ソ連邦における労働とは、誠実・善意・勇敢の実践である」
「経済とは効率的であるべきだ」
「ピオネール、君はすべてに責任を負っている」
この「ピオネール пионер」というのは、共産少年団員のことです。
「世界に平和を」
「戦争挑発者は許さない」
いろいろありますね。