おぼえた日記

2011年9月29日(木)

1836 年、夏、Trouville。G. Flaubert (15 歳) は、E. Schlesinger 夫人 (26 歳) に邂逅している。
以下は、「Trouville の幻 (les "fantômes de Trouville")」を語る書翰の一節:

<quote>
«Ma vieille Amie, ma vieille Tendresse,

Je ne peux pas voir votre écriture, sans être remué! (...) J'aimerais tant à vous recevoir chez moi, à vous faire coucher dans la chambre de ma mère. (...) je suis un Vieux. L'avenir pour moi n'a plus de rêves. Mais les jours d'autrefois se représentent comme baignés dans une vapeur d'or. ― Sur ce fond lumineux où de chers fantômes me tendent les bras, la figure qui se détache le plus splendidement, c'est la vôtre!― Oui, la vôtre. O pauvre Trouville!» (5 octobre 1872).
</quote>

つたない訳をつけておきます。

私はあなたの手跡を感動なしに読むことはできないのです。... 可能であれば、喜んで我が家にお迎えし、母のものだった寝室で休んでいただきたいものです。... 私も今は年老い、未来を夢見ることもなくなりました。そのかわり、かつての日々が黄金のもやの中からたゆたいながら再びその姿を現し、その光あふれる深みから大切な幻が私に手を差しのべてきます。その輝くばかりの形姿、それはあなたなのです。ああ、いたましい Trouville。


Que c'est beau la vie.

père 🐤 さん
なるほど・・・ ilya さま、陶酔しておられますね ^^
2013年10月5日 19時34分
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