「Pornography―Men Possessing Women, 1981, Andrea Dworkin」 から。
This book is not about the difference between pornography and erotica. Feminists have made honorable efforts to define the difference, in general asserting that erotica involves mutuality and reciprocity, whereas pornography involves dominance and violence. But in the male sexual lexicon, which is the vocabulary of power, erotica is simply high-class pornography: better produced, better conceived, better executed, better packaged, designed for a better class of consumer. As with the call girl and the streetwalker, one is turned out better but both are produced by the same system of sexual values and both perform the same sexual service. Intellectuals, especially, call what they themselves produce or like “erotica,” which means simply that a very bright person made or likes whatever it is. The pornography industry, larger than the record and film industries combined, sells pornography, “the graphic depiction of whores.” In the male system, erotica is a subcategory of pornography.
この書物は、pornography と erotica の違いを扱わない。 feminist たちが、尊敬に値する努力を払ってその違いを定義している。erotica は友誼と互恵関係に関わるものであるのに対して、pornography は支配と暴力に関わるものだというのだ。しかし男の性的語彙、即ち権力の語彙の中では、erotica は、単なる高級な pornography―より高級な消費者のためにより高級に出版されたもの、より高級に構想され、より高級に仕上げられ、より高級に装丁され挿絵を付された pornography―でしかない。 call girl と街娼の間には、高級・低級の違いがあるということになっている。いずれも同じ体制が産み出したもので、いずれも同じ性的奉仕をするわけで違いは名目的なものだ。知識人たちは、彼らが産出するもの、あるいは、彼らの嗜好に適うものを、 "erotica" と呼びたがる。それは、a very bright person made or likes whatever it is ということを意味しているだけだ。 pornography 産業―それは AV 産業複合体に限定されるものではない―は、pornography: 売娼婦の graphic depiction (生々しい描写) を販売しているのだ。 男性原理から見れば、erotica は pornography の下位範疇でしかない。
「a very bright person made or likes whatever it is」、意味不明。made を makes の誤植としても、腑に落ちない。「男ときたらどいつもこいつも」程度の意味だとは思うけれど。
意図はないんです。
文化って多様だなぁと感じて,自分の中から湧き上がるものを吐き出したら
下のようなコメントがでてきて,自分でもよくわからないのです。
あまり気になさらなくていいですよ。
“いやらしい”の意味にも多義にわたるグレーな表現だなぁと不思議に思っただけですので。
日本語では“いやらしい”の対義語って何でしょう?
“すきらしい”とは呼ばず,“すき”者(もの)って言いますよね?
“いや”者(もの)とは呼ばず,“いやらしい”って言いますよね?
日本語の表現って,とても繊細かつ曖昧ですね。
「それはかつてある偉い人がエロチカだと言ったからだし、今もエロチカだと言っているからにすぎない。」
としたら、その人は erotica という娯楽と飯の種の 1 genre を創出したわけで、SF における Herbert G. Wells に匹敵する立場ということになります。
A ~ person? Who is he? となって私の中では英文として完結しなのです。
私は、この a は「ある一人の」の a ではなく、「任意の, any」の a ではないかと考えています。
フェミニストたちは、ポルノグラフィーとエロチカを分けているが、それは程度の差にすぎない。インテリたちがエロチカの方だと言っているのも、それはかつてある偉い人がエロチカだと言ったからだし、今もエロチカだと言っているからにすぎない。エロチカなんて大層なことを言ったって、所詮、ポルノだ。
素直に訳せば「それは単に、ある非常に賢い人がそういうものとして作ったか好きだというにすぎない」となる和文が何をいっているのか分からないということで悩んでおります。
「高度に開明された (feminism にも理解がありそうな) 人間といえども、やること、やりたいことに違いはないんだ」みたいな読解をしたいんだけれど... といったところです。
Intellectuals, especially, call what they themselves produce or like “erotica,” which means simply that a very bright person made or likes whatever it is. 知識人たちは特に、彼ら自身が行うか好きなものを「エロチカ」をと呼んでいるだけで、それは単に、ある非常に賢い人がそういうものとして作ったか好きだというにすぎない。
ジーニアス英和辞典 (1994) に
(主に米略式) (話し手の無関心を表わして) 何であれ、何であろうとも || He says he's a psychiatrist, whatever that is. どんな意味かよくわからんが、彼は精神科医だということだ。
というのがのっていました。この whatever でしょうかね。「米略式」なんて、私が知ってるはずもありません。
Intellectuals, especially, ~ which means simply ~
特にインテリたちは、~ だがしかし、それは単に ~だ。
pornography 好きの自分を反省して、訳出してみました。
反省して、どうにかしようとか、どうにかなるとか考えているわけではありませんが、まあ、汝自身を知れ (γνῶθι σεαυτόν) ということで。
Men has been making them and men will like whatever it is.
Because a person will get moneny by using anyeffort.
Now some indusrty look like same style.
技術が進化するにつれて、金儲けの手段も進化してきました。
何時の時代も貢人と貢がれる人の格差は広がって行き、
適当な是正でストレスが解消してきたような気がします。
たまには英文の紹介も良いですね。