(飲みに誘われた時に)もう飲みすぎているんだよ。
日本語には、「遠い過去」「近い将来」という表現があります。実は英語でも、"distant past" "near future"のように、時間の隔たりを物理的な距離で表現します。今週学ぶ原則は「ときは距離」。過去形、現在完了形など様々な「とき表現」は、そこに込められた距離の感覚をつかめばよーくわかるようになります。
例文は、現在完了形です。現在完了形には、過去から現在へ、何かが迫ってくるようなダイナミックな動きが込められています。たっぷり飲んで酔っぱらって、そして今も酔いが残っている、という、今へ迫る感覚があるから、「今も酔っぱらっていて、とても飲みにいけない」というニュアンスが出るんです。
ちなみに、
"I drank too much already."
と過去形を使うと、現在から遠く離れた地点を見ている感覚なので、「以前たくさん飲みました」ということはいえても、今の誘いを断る感じと滑らかにはつながらないのです。
このほか現在進行形など、「とき表現」の様々な感覚をしっかりマスターします。