■「ゴガクル」サイト終了のお知らせ■
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前川康夫著『魔神の海』読書感想;小学校高学年向けのこの児童書を探し出して、昨日読了しました。小学校の71年頃に読み、1985年頃ある中学校の図書室で再会して以来の読書です。物語は、明治になる80年前にクナシリ(キナシリ)ネムロ(ネモロ)辺で起きたクナシリ=メナシの乱のようです。何故、国家間で戦争が起こるのか、それはアイヌの神話に出る海に住む魔神が人を憎しみ合わせる為だろうが、しかしその魔神は実は人の中に居るのではと説いているようです。クナシリを他民族から守るべく奮闘する親子を中心に作者は最後に「私はシサム(日本人)でもアイヌでもない、人間だ」と登場人物をして言わせしめたのは、偏狭な民族主義や昨今の所謂北方領土問題を超えた穏やかな人本来の姿を描きたかったのではないだろうか。全然覚えていなかったけれど、作中の女の子が歌う「白いうさぎ」♪オータ カ タ イセポ ポン テレケ ポン テレケ(海辺でねしろい兎が飛んでいるよピョーン、ピよーンは旭川方面で歌われている♪「オプタテシケ山」の歌詩の一部 ニシクル(雲)カ タ~のカタと同じ~の上でだろうし、イセポはウサギだったのでした。面白い事にウサギが飛ぶと言う表現は小林多喜二の『蟹工船』の中にも登場しますね。イソ磯 イワ岩 や各地名セタガヤ(セタ犬 多い)富士フチ 江戸エド・・・に残るアイヌ語?等からして日本人とは日本語とは本当に何処から来たんだろうかと思ってします。余談ですが、中国語を挟んで同じような語順の民族が居て、日本人もその一部を成しているけれど、大陸から、半島から、南洋から長い時間の間にゆっくりと又は大挙して何度となくやってきて日本語が形成されたのではと『日本語の起源』なる本に出ていました。セタ犬개 ソモ안 クエ먹어。 イセポ兎토끼 ク나 カン하고 ルスイ싶어. 그럼 또 만나요! (シーユー ウヌカラン アンロン!)←? na ainu itaku ani pirikano eaikabu. 아직 아이누말 잘 못해요.