「アンコール まいにちイタリア語 Un passo avanti! ~今さら聞けない文法のフシギ~ 第7週」より
○未来形と条件法
●直接法未来と条件法の基本的な違い
◆直接法未来
実現可能な「したいこと」に対する決意を表す
Lavorerò all'estero.
「私は外国で働くつもりだ」
Dopo la lezione, potremo cenare insieme.
「授業のあと、一緒に食事に行けますね」
◆条件法
もしかしたら実現しない、なんらかの条件が満たされれば実現するかもしれない「したいこと」に対する欲求を表す
Lavorerei all'estero.
「私は外国で働いてもいいな」
Dopo la lezione, potremmo cenare insieme.
「授業のあと、一緒に食事できるかもしれませんね」
●直接法未来・先立未来が「推測」に用いられる場合
情報源などはなく、話し手の主観に基づく「推測」を述べます。
◆現在のことに関する推測(=直接法未来)
Perché Vittorio non è a lezione?
「どうしてヴィットーリオは授業に出てないの?」
- Avrà altro da fare.
「ほかにすべきことがあるのかな」
◆過去のことに関する推測(=先立未来)
Chissà come mai Lucia non mi ha telefonato?
「どうしてルチーアは私に電話してこなかったんだろう?」
- Sarà stata occupata.
「忙しかったのかな」
●条件法が「推測」に用いられる場合
マスメディアなどの情報源から知ったことに基づく「推測」を表します。
未確認情報に対して、ジャーナリストがよく用います。
Tra i sospettati ci sarebbe anche un minorenne.
「容疑者の中には、未成年者も含まれているもようです」
A quanto scrivono i giornali, il Primo Ministro avrebbe deciso di dimettersi.
「新聞報道によると、首相は辞職を決意したようです」
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○不定代名詞
● niente は「もの」
niente は「もの」に対して用います。
無生物主語の代名詞として使われているので、動物や人間には使われません。
niente は通常動詞のあとに置かれ、動詞の前にも non が必要です。
Non ho mangiato niente.
「私は何も食べなかった」
Non mi piace niente.
「私は何も好きではない」
主語の niente を強調する場合には、動詞の前に置き、動詞の前の non は不要です。
Niente mi soddisfa.
「何も私を満足させない」
● nessuno は「人」
nessuno は「人」に対して用います。
無生物主語の代名詞として使われているので、動物や人間には使われません。
nessuno も通常動詞のあとに置かれます。
Non ho visto nessuno.
「私は誰とも会わなかった」
Non mi ha visto nessuno.
「誰も私を見なかった」
主語の nessuno を強調する場合には、動詞の前に置き、動詞の前の non は不要です。
Nessuno mi ha detto della festa.
「誰も私にパーティーのことを言わなかった」