精卫填海
中国古代の伝説上の皇帝炎帝の娘、女娃が東海で溺れて死んでしまった。その女娃は精衛という名の小鳥に変身して、常に西山の小石や小枝をくわえては、自分の溺れた東海をうずめようとしたが、とうとうその効果はなかったという伝説から。
この頃、私はその精衛という鳥に強い仲間意識を覚えている。昨年一年かけて小枝を落とし続けてきた埋め立て工事がどうやら無駄に終わったようだ。しかし、精神的に隔絶する海を絶対、日中間に作らないためにも、今年も引き続きその無駄としか見えないような小枝落としの作業を多くの日中の仲間たちと一緒に続ける。私、私たちは進んで精衛になる。この時代に生きる日中関係者の宿命でもある。こうした覚悟ができている。
~莫 邦富~
「中国嫁日記」の作者ジンさんのHPを読んでみると、ジンさんは嫁の月さんと香港の近所に移住し、元気に暮らしている様で、なんだかほっとするのですが。