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本日発売になったCDジャーナルムック『ねこみみ ~猫と音楽~』は、猫好きで音楽好きな妄想癖のある方にオススメのムックです。私もちょこっとコラム書かせてもらいました。
ムックが子どものころから好きでした。マガジン+ブック=ムックですけれど、1テーマを深く広く掘り下げ、硬軟取り揃えた記事で制作されるムックという形態が好きです。
マガジンの持つ怪しさや速報性やビジュアル感覚と、ブックの持つ論理性や読みごたえや造本の個性をいいとこどりしたようなものがムックだと思ってます。雑誌的ビジュアルを持つ書籍とでも言いましょうか。
だからムックは出版社によって書籍コードを取っているものと雑誌コードを取っているものとがあります。個人的には書籍に近い書物だろうと思っています。
1テーマを多角的に捉えるムックではテーマ選びと企画が第一だとも思っています。猫と音楽とがどうして同時に語られなければならないのか?そういう突飛なことが出来るのもムックらしさだと思います。
もちろん猫も音楽も大衆ウケするテーマだということは重要です。例えばアリクイとゲートボールではなかなか情報も書き手も集まらずムックにするには相当苦労し、その割には売れません(たぶん)。
しかし冷静に猫と音楽を結びつける意味を考え始めると、最終的には「どっちも好きだから!」としか言いようがなさそうです。そして両方好きだからいつかはやってみたいと思う企画はやったもん勝ちとも言えます。
意表をついたアイデアと大衆ウケするアイデアがギリギリ商業ベースに乗りそう、という企画がもっとも私の好物で、そのなかで私自身もさらにギリギリの線を目指したいという欲望が常にあります。
今回は「中島みゆきの歌詞に住む猫」というコラムを書かせてもらったんですが、このテーマで商業ベースの雑誌に書く機会があるとは思ってもいませんでした。
ムックは電子書籍に一番向かない書物かもしれないと思います。造本を含めて作品性の高い書目だから。でも電子書籍なりの面白さを利用したアイデアなりテーマなりギミックなりで遊べる時代も待ち望んでいます。
みんなちがってみんないい。共存共栄できればいい。そう思います。いらないのはどうしようもなく無駄な書物や雑誌の洪水なので、そういうものが淘汰されれば出版も電子書籍も別媒体として残れるでしょう。
企業の論理でなく作品の論理で物事が進むというのがよりマシな文化のあり方だろうとも思います。もし出版(出版社ではない)がなくなるとしたら物理的に紙屋さんが商業ベースで紙の提供が出来なくなる日だと思います。
ねこみみとまったく関係ない話に終始してしまいました。ま、それをいったらはじめから語学とまったく関係ない日記を書いているわけですが。申し訳程度に韓国語の話題を結びつけて結んでみます。
『河本準一式韓国語の教科書2』が出ましたが、これも笑いと語学が融合したムックです。2巻目は1巻目よりかなり学習モードが濃い目でした。監修者は「テレビでハングル講座」でもおなじみのチョ・ヒチョル先生でビックリです。
「タクシーとスキップでは、どちらが早いですか?」なんていう面白例文の暗記カードがついてるのはこのムック型教科書だけでしょう。