☆ 私は世界の明日が心配です。
I am worried about the world tomorrow.
Ich mache mir morgen Sorgen um die Welt.
Sono preoccupato per il mondo domani.
Estoy preocupado por el mundo mañana.
【社会学習ノート】誰がアベ一味の回し者かが判ってしまった首相会見
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女性で質問したのは? フリーは?? 新型コロナの首相会見 どの社の誰が質問できたのか?
Yahoo! Japanニュース 水島宏明 3/15(日) 14:26
https://news.yahoo.co.jp/byline/mizushimahiroaki/20200315-00167857/
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3月14日(土)の土曜日の夕方。
筆者はTBS『報道特集』を見ていた。
同番組では安倍政権には手厳しいことで知られる金平茂紀キャスターが国会記者会館から生中継した。
(金平キャスター)
「安倍首相がまもなく記者会見を行います。緊急事態宣言を可能にする改正特措法が昨日成立しました。安倍首相が何をやろうとしているのか。私もこれから会見場に向かうことにします。」
番組では新型コロナ対策特措法をめぐる経過や「非常事態宣言」で民放テレビの番組内容を変更するような指示を出しうるのかなどの国会答弁をVTRで振り返った後で、記者会見の映像が生中継された。
新型コロナをめぐっては前回の首相の記者会見では、記者たちの質問に十分に応えることなく打ち切っていて批判を浴びていたので、この金平キャスターや舌鋒鋭い東京新聞の望月衣塑子記者も質問できるのだろうか注目しながら、中継映像を見ていた。
(中略)
この質問に安倍総理大臣が答えた後で、司会進行していた長谷川栄一内閣報道官がこう言った。
(進行役の長谷川広報官)
「以上をもちまして会見を終わります。」
会見が始まって40分数分が過ぎていた。これまで質問者は8人のみ。
この後で会見場は騒然になった。
「待ってください!」
「・・・の質問には答えられないんですか? おかしいでしょう」
「無茶すぎるよ!」
「総理!これ、記者会見と呼べますか?」
(進行役の長谷川栄一内閣広報官)
「では最後に1問だけ」
(名乗っていないので所属不明の男性記者)
「雇用対策で雇用労働者に対してとフリーランスに対する補償がフリーランスについては(雇用労働者の)半分で疑問の声が上がっていますが、これに対してはどのように考えるか。」
これに対して、安倍総理が答えた後で進行役の長谷川報道官が再び告げた。
(進行役の長谷川広報官)
「はい。どうもありがとうございました。」
「まだあります!」
記者団から声が上がる。
進行役が「じゃあ、ヒガシオカさん」と最前列の男性記者を指さす。
朝日新聞の記者が10人目だった。
よく考えればここまで朝日新聞の記者は質問させてもらっていなかった。
(朝日新聞のヒガシオカ記者=男性)
「緊急事態宣言は私権の制限につながる以上、総理や政権に対する信頼が非情に重要になってくる。
しかし、黒川検事長の定年延長問題では国民の知らないうちに解釈が変更されていた。
しかもそれは『口頭決裁』という(異例の)手続き。国会の答弁も不備だった。
今、政権への信頼が失われている状態だと思う。信頼回復のために黒川検事長をめぐる閣議決定の取り消しやあるいは、口頭決裁で解釈を変更したことを取り消すということを考えていないか。」
この質問に安倍総理が答えた後で、進行役の長谷川内閣広報官がこう伝えた。
「すみません。全員指したいんですが、アレですから、後2問にさせてもらいますから。」
けっきょくTBSも質問はできず、現場で手を挙げていた金平キャスターも質問することはできなかった。
そう言った後でこう続けた。
「同じ会社の人が手を挙げられた方は、すみません・・・。じゃあ、ナナオさん」
会場には東京新聞の望月衣塑子記者もいたはずだ。
だが、東京新聞はすでに政治部の記者が幹事社として質問していた。
同じ社がダメという一方的な条件で望月記者も質問させてもらえなかったことになる。
(ニコニコ動画のナナオ記者=男性)
「経済問題は国民が非常に気にしている。財政出動、たとえば米国の非常事態宣言では5兆円あまりの財政出動が可能になる。今後、第3弾の緊急経済対策を策定するという理解でいいか。実施時期のメドはどう考えているか。」
この質問に対して総理が答えた後で進行役が「ではこれで最後の質問とさせていただきます」と言って「素顔の・・・お名前と所属があるのかどうか知りませんが明らかにして・・・」と男性記者を指さした。この男性記者はその他大勢の記者たちがマスクをしているのに対して「素顔」だったのでそういう表現で指さしをしたらしい。12人目はフリーランスの立場で主にネットで発信してきた男性だった。
(IWJ=Indepenndennt Web Journal のイワミ記者=男性)
「インターネット報道メディアIWJ代表ジャーナリストの岩上安身だ。
今回の特措法に盛りこまれた非常事態宣言で私権が制限されるということだが、報道、それから原論の自由、ここは担保されるのか?
また総理は改憲に大変熱心だが、自民党の改憲草案の中には9条の改憲と並んで『緊急事態条項』も盛りこまれている。
今回の特措法の『非常事態宣言』が一つの布石になって国民をならし、その後にこの『緊急事態条項』を導入するのではないかという懸念がある。
これは大変強力な内容、安倍独裁を可能するような内容を含んでいる。この点をぜひ答えてほしい。」
この質問に対して、安倍総理大臣はそつなく答えたが筆者にとって衝撃だったのは、報道機関にとって大切な「報道の自由」に関する質問を新聞やテレビなど大手メディアの記者たちはまったくしなかったことだ。
インターネットメディアの岩上氏がかろうじて「最後の質問」に滑り込ませた。
新型コロナウィルス特措法の成立で、「緊急事態」が宣言された場合にNHKや民放に対して、政府が指示をすることが可能になることが実は「報道の自由」を制限するのではないかと議論になっていた。
ところが特措法の成立を受けて、初めての総理大臣の記者会見でこの質問をした記者がIWJの岩上氏だけだったとは・・・。
岩上氏は原発問題など既存メディアが発信してこなかった問題を深掘りする独立系ジャーナリストで仕事の仕方はフリーランスに近い。
このテーマは他の記者たちは意識していなかったのだろうか。
「報道の自由」に対する記者たちの感度の鈍さが気になる
中継では所属を確認できなかった人もいたが、中継映像の音声からわかった範囲でまとめると以下のようになる。
新聞・通信やテレビ以外の記者は3人。うちネット大手のニコニコ動画が1人。事実上フリーといえる(IWJ)やフリーの記者が2人。
映像を見る限り、会場には女性記者の姿も目についた。それなのに実際の質問者の男女比で男性が多いのは気になった。
結果として質問できた12人の記者のうち女性は2人。
このことはメディアの世界でのジェンダーバランスとして、いかがなものだろう。
冒頭のTBS『報道特集』は番組の終了間際に、金平キャスターが再び国会記者会見から生中継した。
(金平キャスター)
「まだ会見は続いているんですね。前回の一斉休校の時の会見というのが、36分で終わったというので、それを気にしてかどうかわかりませんが、さきほど打ち切ろうとした時に、記者たちが一斉に抗議してそれでまだ続いているという状況なんですが、私、38分までいたんですが、手を挙げてもいっこうに当ててもらえないので放送のために出てきたんですが、内容について言うと、正直言うと新味はありません。
この中身ですね。
首相の記者会見というのは、率直な感想ですが、
何か『やっている感』の演出のために使われている道具のような機能を果たしているのではないかという思いを強くしました。
まだ会見は続いているようでが、記者たちの真摯な質問に答えることがきちんと国民にも向き合うことだと思います。」
ところで筆者が気になっていた東京新聞の望月衣塑子記者だが、時々、「記者会見」の打ち切りを通告しようとして、記者たちが抗議の声を上げて騒然とする中に彼女らしい声が聞こえてはいた。
記者会見の修了後に会場を去る安倍総理大臣が映される映像の音声に女性の声で「今後とも時間をかけてください」などと話しかけているのも聞こえていた。
後で彼女のツイートを確認すると、やはりあの場にいたことがわかった。
☆ 望月衣塑子記者のツイッター(3月15日)☆
どの社の記者が質問させてもらえたのか。かなり実態は内閣広報官のさじ加減らしい。
質問したのは男性記者か女性記者か。
ここにはそれぞれの会社の政治的などの女性参加の実態が反映される。
どの社の誰がどんな質問をしたのか。
さらにこれは、個々の記者の問題意識や質問力、いわば記者としてのチカラが如実に反映される。
望月記者のツイッター投稿によると、最後に質問したIWJの岩上氏は7年以上、ずっと記者会見で手を挙げ続けてきて初めて指されたのだという。でも他にもフリーの神保哲生氏など記者会見に出席を続けて一度も指されていない人たちがいるという。
新型コロナで首相の記者会見は今後もまだ続くはずだ。
日本という国の権力を監視するのをこの人たちにまかせて本当にいいのか。本当
こんなところにも注視していきたい。
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chieさんと同じく、私も「やってる感」を出してるだけの実のない記者会見はやめていただきたいです。皆の時間の無駄です。
米国の記者会見はベテラン記者がトランプ大統領に食い下がっても突っ込んだ質問をぶつけますが、日本はまるで、あらかじめ用意された台本を首相と記者が読み合わせしているような中身のない記者会見が続きますね。記者クラブは早く廃止すべきですね。
この会見で私はウオール・ストリート・ジャーナルの外人記者が「今、ふと思いついたのですが」とあらかじめ聞かれていたのとは違う質問をいきなりぶつけた場面に注目しました。準備されていない質問に首相が慌てていた姿がテレビに映し出されたのは良かったように思います。それにしても首相が「やってる感」を出してるだけの記者会見は海外に比べると何とお粗末な事か。憤りを感じます。