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自分は、学業において凡庸で、平均以下の容姿・体躯しかもたず、すべての運動種目においてどん尻で、母親とは不和、教師・級友からは嫌われていた子どもだったと、ことさらにいいつのるのは、自分が、成績優秀で、運動能力でもひとに優り、長身の美丈夫で、しかも同性からは頼られ、異性にはもてた中学生だったと、吹聴するのと同じくらい聞き苦しいことだと思う。
"I was a child with a mediocre school record, having looks less than average, having a poor physique, being no competent athlete in every sport and always discordant with mother. Teachers and school mates took no notice of me, if they did not dislike me."
This confession may be offensive to the ear as well as the following boastful talk.
"I was a junior high school student, high-achieving in every curriculum, with good looks, number one athlete. All classmates admired me."
§
「殉愛 (百田尚樹)」という本の評判が悪いようである。
くだらない本 (ほんとうは "くだる" 本なのかもしれないが未読なのでなんとも) ならば評判が悪くても当たり前であるが、叩かれ方がちと解せない。
一方の言い分だけをとりあげて、他方の言い分は聞こうともせず、一方は美しく清く、他方はあくまでも醜悪なカタキ役として描写するのは「忠臣蔵」以来の伝統的な手法で、それのどこがいけないのか。
「忠臣蔵」はノン・フィクションとはうたっていないという反論があるかもしれない。
そんなものは営利企業が「ため」に貼ったただのラベルです。すべてはフィクションですよ。そのなかの、大衆の嗜好にかなったり、権力の意向にそうものが真理と呼ばれるだけで。