Lesson 183 「別のモノ」をどう表現するか;another, the other, the others, others
Clerk: Let me know if you need any help.
何かお手伝いが必要ならお知らせください。
Tourist: Actually, I do. Do you have Japanese folding fans?
実は、必要なんです。日本の折り畳み式のうちわはありますか。
Clerk: Yes, we have a wide selection. We call them sensu.
はい、当店では幅広い品ぞろえをしています。私たちはそれを「せんす」と呼んでいます。
Tourist: Excellent. Could you recommend one?
しばらしい。どれか薦めていただけますか。
Clerk: No problem. This one is very popular. It has a bold Edo-period design.
承知しました。これなどはとても人気があります。江戸時代の大胆なデザインが施されています。
Tourist: It’s nice, but the colors are a little too bright. Can you show me another?
それは素敵ですけど、色遣いがちょっと明るすぎですね。別のを見せてもらえますか。
Clerk: This one is more elegant.
こちらは、もう少し気品があります。
Tourist: Oh, yes. This one’s perfect.
ええ、そうですね。これは申し分ありません。
キーセンテンス
Can you show me another?
別のものを見せてもらえますか?
「別のモノ」という日本語にはこのanotherのほか、 the other, the others, othersなどが対応しています。つまり日本語訳では区別がつかないということ。この使い分けには限定詞のイメージが深く関わっているのです。ここではa(n) とother(ほかのもの)が結びついた anotherが使われていますが、それは複数あるうちの任意の(どれでもいい)一つを意味しています。「ほかにもあるうちのひとつ」を意味するa(n)にピッタリな使い方です。
★Can you show me the other/ the others/ others?
the other はそもそも2つしかない場合に使います。2つしかなければ「ほかの」は「1つに決まる」ため、theが使われるのです。
the othersは「the+複数形」は「特定のグループ全体」を表す表現。例えば Look at the penguins.(そのペンギンを見て)なら、その場にいるペンギン全体を指します。 the othersは、したがって「ほかのものすべて」となります。
othersは何の指定もない「ほかのもの」。どれでもほかのものを複数見せてくれということになります。
a(n), 「the+単数」、「the+複数」、「限定詞なし」の使い分けはreasonにもあります。
★Ken gave me a reason/ the reason/ the reasons/ reasons why he got divorced.
ケンは彼が離婚した理由を話してくれた。
a reasonはいくつかある理由の一つを、the reasonは1つしかない理由を、 the reasonsは理由すべてを、reasonsは理由をいくつか話してくれたということになります。
例文
1. 片一方の手袋は見つけたけど、もう片方はどこにあるのかな?
2. 僕はチーズは嫌いだけどほかの家族みんなは好きなんだよ。
3. このグラスは汚れています。別のはありますか?
1. I’ve found one glove, but where is the other?
2. I don’t like cheese, but the others in my family do.
3. This grass is dirty. Do you have another?