まいにちイタリア語 応用編
最終回
自分の声で自然なイタリア語を話そう!
-Avanti!
-Permesso? E' questo l'ufficio oggetti smarriti?
-Sì, ha perso qualcosa?
-Ehm, senta, io ho perso la memoria.
-Signore, c'è molta gente che la perde. Come era la sua? Lunga o corta?
-Ma veramente, non ricordo.
-Si ricorda dove l'ha persa?
-Oddio, non riesco proprio a ricordare dove l'ho persa! Come faccio?
発音ラボシリーズ終わりました。
なんだかいつもわかったようなわからなかったようなそんなもやもやした感じで終わっていました。
なによりこのシリーズは感覚的なものだったので文章にするのがとても難しかった。
発音は、独学者にとっては勉強しにくい分野だと思う。
自分の発音がはたして正確などうかわからないので、ひたすら正しい発音を何度も何度も聞いて真似をしながら覚えるしかない。
ただ、イントネーションとかリズムは何か得るものがあった気がします。
ポイントとしては
①はやくしゃべれればいい訳ではない。
英語も勉強した人がよくやりがちなことだけど、イタリア語はスピードじゃない。
確かにパッと見、早口に聞こえるが、実はちゃんと間を置くところはちゃんと置くというのが、話すのがうまい人の特徴だと思う。
息継ぎなしに一気にたたみかけるように話しても相手には内容がほとんど伝わらない。
②抑揚をしっかりつける
これはイタリア語の特徴なのではないか。
一つ一つの音ををしっかり発音し、コンマがあれば一拍間を置き、疑問文の時は語尾をしっかりあげる。
だらだら話さない、文章の中に強弱をちゃんとつけてあげるのがポイント
③長い文章を読む場合はこまごま切る
勉強したてのころは主語+動詞のみの文章だけでなんとか乗り切れるけど、だんだん文章も長くなっていく。
先生が発音して一気に読んでいる時でも、勉強している側としたらなかなか一気には読めない時があると思う。
そういう時は無理をせず、どこかで一拍置くという勇気をもとう。
ただし言葉のかたまりは大事にする。
例えば
Ho comprato un paio di scarpe a Milano.
私はミラノで靴を一足買った。
これが長い文章に感じて一気に読める自信がない場合は、どこかで一拍あるいは二拍、三拍と切ってもいいと私は思う。
Ho comprato
1拍
un paio di scarpe
1 拍
a Milano.
un paio di scarpe がまだ長いと感じる場合は
un paio di
1拍
scarpe
と言ってもいい。
ただし un paio di は ひとかたまりで言わないと気持ち悪い
Ho - comprato un- paio di- scarpe a- Milano と、拍を置く場所を間違えるとかなり変なイタリア語に聞こえる。
④ 文章の中で何が一番伝えたいかを考える
Guarda, ho comprato questo!
この文章でどこを強く読むかわかるだろうか?
二か所ある。
まずは最初の guarda で相手の注意をひきつけるために強く発音する。
二つ目は questo を強く発音する 見せたいのは「これ」なので強く発音する。
Ho comprato questa collana.
Questa collana l'ho fatta io.
この二つの文章でquesta collana と 同じ単語が使われているが強調する部分は違うのです。
一番目の文章では questa collana を強調し、
二番目の文章では 「他の誰でもなく自分が作った」ということを主張させたいのでどっちかというと io を強調させる。
あと効果的なのは、強調したい単語の前でわざと一拍置くことです。
次回からの新シリーズ、楽しみです
PAROLA DEL GIORNO これなーんだ?
昨日の正解は
lodo
でした
本日の単語
pinco pallino
とはどういう意味でしょうか?
正解は明日
「どこの馬の骨か解らぬ人」