9番目の作品として松浦弘明先生はウフィッツィ美術館所蔵で、レオナルド作といわれている「受胎告知」に関して、それは本当にレオナルドの真作か、という疑問を提出している。
作品9レオナルド(?)「受胎告知」1472〜75頃(?)
Leonardo da Vinci(?) Annunciazione, 1472〜1475 circa(?)
Non solo nella guida ufficiale della Galleria degli Uffizi,
ウフィッツィ美術館の公式ガイドブックのみならず、
ma anche in molti libri specialistici su Leonardo,
たの多くのレオナルドに関する本でも
questa tavola viene presentata come una delle prime opere del pittore.
この作品はレオナルドの初期の作品とされている。
E’ vero che gli abiti, le piante, il leggio e il paesaggio sono distinti con una tecnica eccezionale,
たしかに、衣、植物、書見台、そして風景、いずれも非常にすぐれた技術で描かれている。
ma rimangono dubbi sull’attribuzione di quest’opera a Leonardo.
しかし、この作品をレオナルドに帰するにはいくつかの疑問が残る。
この絵に関してはサインも、当時の記録もなく、19世紀後半のドイツ人鑑定家のレオナルド説が20世紀に至るまで受け入れられてきたようです。松浦先生は、否定肯定、どちらも断定はしていませんが、興味深い問題点を指摘しています。
その受胎告知がレオナルドの真作でないとするとびっくりします。
この受胎告知の絵は、これ以前の時代のものに比べてすごく人間的というか、生き生きと描かれていて、さすがはレオナルド、と思っていたのだけどなあ。