おぼえた日記

2014年3月1日(土)

«Женщина с пятью слонами» Вадим Ендрейко

「ドストエフスキーと愛に生きる」を観てきた。
ウクライナ出身の翻訳家スヴェトラーナ・ガイヤーСветлана Гайерについてのドイツのドキュメンタリー映画。

彼女の父はフョードル・ミハイロヴィチであると映画の中で言っていたようだが、彼女のロシア名はСветлана Михайловна Ивановаと書いてある。

ドストエフスキーにこだわるのは父親がドストエフスキーと同じ名前なのかと思ったのだが・・・。


辛苦を乗り越えた可愛いおばあちゃん、というのではなかった。
スターリン政権下で父を失い、ナチス占領下のキエフでユダヤ人の友人をバビヤールの虐殺で失うも自らはドイツ語通訳として生き延びる。
そして、祖国を捨てドイツへ。
思った以上に苛烈な人生。

彼女の翻訳が優れているのかどうかはこの映画では一切問うていない。
彼女の口述をタイピストの女性がタイプする。
別の日に俳優の男性が朗読しながら訳文をチェックし、「ここはおかしくないか?」みたいに意見を言う。
ガイヤーさんはなかなか素直に意見を取り入れたりしないが、彼の感覚を信頼しているようだ。
そうやって自然なドイツ語の訳文に仕上げているようだ。

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