「まいにちイタリア語 イタリア・食のサロン 第7週」より
○歴史的現在
「歴史的現在」は、小説や伝記などの文章で過去の出来事を生き生きと表現するために、一般的には直接法近過去や遠過去で表されるべき動詞表現に、直接法現在を用いる方法です。
Dante nacque nel 1265. (直接法遠過去)
Dante nasce nel 1265. (直接法現在:歴史的現在)
「ダンテは1265年に生まれた」
Apicio si tolie la vita con il veleno. (直接法現在:歴史的現在)
「アピキウスは毒を飲んで自殺してしまいました」
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○ dovere のもう1つの用法:間接目的語とともに
dovere には「~しなければならない」「~する必要がある」という意味のほかに、「~のおかげである」「~に借りがある」という意味があります。
間接目的語または間接目的語代名詞とともに用います。
Ti devo 40 euro.
「私は君に40ユーロ借りている」
A lui devo quello che sono oggi.
「今日の私があるのは、彼のおかげである」
受け身で使われると「~に帰する」「~によるものである」という意味になります。
A che cosa era dovuto lo sbaglio?
「その失敗は何が原因だったのか?」
Questo teorema si deve a Pitagora.
「この定理はピタゴラスが考案したものだった」