This book is easy to read. この本は読みやすい。
こういった構文は、文の主語(This book)が不定詞の目的語になり、read this book の関係が成立する。「この本は読むのが簡単だ」と直訳される。形容詞が表す意味の範囲を限定することから「副詞用法の限定」と呼ばれる。
この構文はまた、以下のように to-不定詞が動詞+前置詞でもこの構造に変わりはない。
The President was very easy to talk to.
大統領はとても気さくな人で、気軽に話しかけられた。
この構文は the President から読みはじめても、to talk から読みはじめても英文が成立する。いわば、「永久に終わらない構文」である。
次の展開のように、もともと名詞用法(①)であった to-不定詞が、形式主語構文(②)をへて、後ろに移動した(③)と考えられる。
To read this book is easy.(①)
→It is easy to read this book.(②)
→This book is easy to read.(③)
この構文がとる形容詞は、easy に代表される可能・不可能の hard、difficult、possible、impossible とか、good、bad に代表される善悪、良悪に関わる dangerous(危険な)、safe(安全な)、fit(適した)などがある。
いっぽう、同じ構造(SV+形容詞+to do)を二分する、もう1つの不定詞構文がある。次の例文の be anxious to do は「しきりに~したがっている」の意味である。
She is anxious to see you. 彼女が会いたがっているよ。
この例文を不定詞構文と比較してみる。
She wants to see you. 彼女が会いたがっているよ。
どちらの構造にも、to-不定詞の原意「前向きの意識」が共通してあり、意味も大して変わらない。つまるところ、動詞を使うか形容詞を使うかの違いにすぎない。
この構文をとる形容詞は、be eager to(~したがっている)、be willing to(喜んで~する)、be liable to do(~しがちである)、be sure to do(きっと~する)などがある。
もともと、文法が苦手で避けていたのですがすっかりはまってしまいました。
ホント英文法って面白いですね。