云腾致雨
[위인 터엉 쯔으 위이]
[운 등 치 우]
그름,오를,이를,비 = cloud,ascend,bring about,rain
雲は天に昇って雨を降らせる。今日も明日も雨だ。梅雨らしい天候になってきた今日この頃。旱魃が続いた殷の湯王(とうおう)の時代、雨乞いのために太史(官職の長)が湯王に「人を一人焼いて天神を祭るのが良いでしょう」と上奏したところ、湯王は「朕自身に徳がないために旱魃を引き起こした。そのうえ人を焼けばその罪もまた朕自身の罪になる」と、天子自身が柴の上にあがり、四辺に火を放ったそうだ。運よく(?)湯王まで火が迫って大事に至るまえに雨が降り始め、湯王は命を落とさずにすんだそうだ。どっかの首相とは違うなぁ。
恵みの雨も、いまの日本には厳しい雨といえる。この雨で原発が冷えるだけならいいのだが、地盤の緩んだ地域では更なる液状化の危険もあり、台風による被害が出るかもしれない。原発人災がなかったなら、震災後の日本のあり方もまったく異なっていたことだろう。
いま個人的に信用できるメディアは雑誌なら週刊金曜日、テレビではパックインジャーナル、そのふたつが非常に有益な情報源になっている。どちらも開始時から見聞しているメディアで、そういうこともあって信用してる。
今日の放送でジャーナリストの二木さんが映画「100000年後の安全」についてちょっとだけ触れていた。これはフィンランドの放射性廃棄物最終処分場を描いたドキュメンタリー映画なのだが、10万年後という想像力をどれだけの人が意識できるだろうかと考えさせられた。
10万年経つまで危機が消えない。そのためにいろんな国の言葉でとにかく危険な物質であるというメッセージが周りに書かれているという。
そういえばかつて人類が宇宙に放った宇宙船にもいろんな言葉でメッセージが書いてあった。それは地球という星に住んでいる我々人類の紹介文だった。
とてもロマンのある話で、はるか彼方にいるかも知れない知的生命体への夢を見たものだ。他の宇宙探査船には私の名前が書かれたプレートも一緒に乗っている。そういうキャンペーンがあったのだ。
そんなロマンあふれる話と真逆にあるのが10万年後への放射性物質の危険を伝えるメッセージだ。10万年後までの安全保証など誰にも出来ない。
二木さんの受け売りだが、例えばスフィンクス。あれは3000年前ごろの建造物と思われる。たった3000年前のことだけど誰もその存在意義や効能を知らない。
10万年前、地球にはネアンデルタール人がいたらしい。いま我々は大きな危機、いや滅亡の危機を抱え込み拡大させながら、我々がネアンデルタール人から進化したと同じだけの月日を過ごそうとしている。誰一人例外なくこの危機の隣で生活しなければならない。
一度造ってしまったらその不可避の危機は誰にも消せない。取り返しがつかない。それが原発開発のもつ基本性質だともいえる。