【プルーストその後・・】
昨日のプルースト、想像していたよりわかりやすい文章だったのではないかと思います・・が(^ ^;)、そのすぐ下に・・・プルースト来たー!という感じの文章が続いておりました。
※昨日と同じ場面です。私の読んでいる本のなかでは、昨日載せた文章のあと、途中が省略されてこの文章が載っていました。
Quand d’un passé ancien rien ne subsiste,・・・
う・・わかりません。
後の文章も載せたほうがいいかなと思いましたが、このあと5行ぐらい続くんです。。。
(プルースト来た)
まず、subsiste がわかりません。
(お分かりになるかたは、サラリと読み流してくださいね)
辞書をひきます・・
●subsister 存続する、残る
ふーむ。
d’un passé ancien が主語なのかな??
さっぱりわからなひー
とここで、注釈があるのに気がつく。
注)
Quand ... subsiste, : quand rien ne subsiste d’un passé ancien
ああ、単語が入れ替わっているのですね!
本来なら、quand / rien ne subsiste / d’un passé ancien と来るところが、
/ rien ne subsiste / と/ d’un passé ancien が入れ替わって・・
Quand / d’un passé ancien / rien ne subsiste,
となっているのですね。
倒置というのでしょうか?違うか・・
文学作品や、新聞などの中でときどき見かけるのですが、
あまりそういったものを読まないわたしは、これがちょっとニガテです(^ ^;)
無意識に?すべての文章が、(ざっくり)S+V+O+Cと来ると思ってしまっているので、
どれが主語なのか動詞なのかわからないー状態になります・・
これもきっと慣れですよね。
さて、正体がわかったところで、
quand rien ne subsiste d’un passé ancien,
何も残っていないとき 古い過去
・・と、ここで de の意味がよくわからない・・
ええい。
ここは、翻訳を見よう!
◎『失われた時を求めて1』高遠弘美訳 光文社文庫 より
古い過去から何も生き残ることがなかったときでも・・・
「から」かー
・・というように、ひとつの文章を解読するのにこんなに時間がかかりました(^ ^)
のち、フランス語の先生に、なぜこんなふうに単語を入れ替えるのですか?
という、とっても素朴な質問をしてみました。
先生いわく、入れ替えると、インパクトが出るし、美しいからだよ。
詩がそうだよね。詩人は韻をふむために、単語を入れ変えた・・そこから来ているのだと思う。
とおっしゃっていました。
なるほどー
ここでもういちど、入れ替え前の文章と、入れ替え後の文章を声に出して読んでみました。
入れ替え前 ) Quand rien ne subsiste d’un passé ancien,
入れ替え後 ) Quand d’un passé ancien rien ne subsiste,
おーーーっ。
入れ替え後のほうが、ふんわり着地するかんじがします~
と、いうわけで、今日はプルーストの文章のように長くなってしまいました(^ ^)
コメントどうもありがとうございます~
すぐに倒置だと思われたってすごいです!
わたしは、もうなんじゃこれ??みたいな。。。
外国語のレッスンに行くと、一瞬海外に行ったような気分になるというか、
日本とは違う文化に触れることができるので、気分転換も兼ねて通っています(^ ^)
いろいろ他の支出を削りながら(^ ^;)
>ああ、腹いっぱいレッスンを受けてみたい。
chibikoさんは、本当に語学がお好きなんですねー!
わたしもいろいろな言語を習ってみたいのですが(過去いろいろかじったことはあります)なかなか難しいので、ときどきお試しレッスンに行ってみたり、NHKの番組をみたりして(いまはあまりみていないけれど・・すみませんNHKさん)います。
ゆえにゴガクルがありがたいですー
フランス語の先生は、ときどき(?)なるほどーということをおっしゃるので、
またなにかよさ気なものがあったら、日記に書きますね。
ほわっと着地して、次に続くかんじがします~
たしかに。