おぼえた日記

2016年2月5日(金)

     Tragedy survivors need lifestyle support         Friday, February 5
     生き残った人の心のケアは、まず生活援助


A bus crash in the town of Karuizawa, Nagano Prefecture, ended up a tragedy that took the lives of 15 people. Almost all of the passengers were university students who were using a break from school to go skiing. Many young people, including those who survived the crash and the friends of those killed, have suffered psychological blows.
●tragedy 惨事 ●survivor 生存者 ●survive 生き残る ●blow 精神的打撃
軽井沢のスキーバス事故は、乗員乗客15人が亡くなるという大惨事となった。乗客のほとんどは、授業の休み期間を利用してスキーに出かける大学生。同乗していて命は助かった学生、犠牲になった学生の友人など、多くの若者がショックを受け、心に傷を負った。



When this kind of tragedy happens, people are quick to call for emotional care for the survivors, but there is not so much that can be done for people who have suffered psychological shock from disasters, accidents or crimes. Or rather, there is not much that needs to be done.
●or rather いやむしろ
このような惨事があると「すぐに心のケアを」といった声があがるが、災害、事故や事件などでショックを受けた人のケアでできることはそう多くない。というより、実は多くを必要としていないのだ。


Often, people say that psychologically wounded people "want someone to hear their stories," and counselors who see them say, "You can say anything you want to me." However, this is not the right response. There are surely times when the shock for survivors has been so great that they don't want to say anything, or don't know what to say.
●psychologically 精神的に  ●wounded 傷ついた ●
よく「傷ついている人は誰かに話を聞いてもらいたがっている」と言われ、ケアにあたるカウンセラーは「何でも私に話していいんですよ」などと語りかける。しかし、これは正しくない。あまりのショックで何も語りたくない、語る言葉が見つからない、ということもあるだろう。


When these people are nevertheless urged to "go ahead and talk," and gradually say something, the questioner then digs deeper, saying, "Then what happened?" or "How did you feel then?" This is actually quite a burden on the survivor, and sometimes overly intrusive care attempts can actually become a new source of stress and delay the person's recovery.
●nevertheless それでも ●urge 促す ●gradually 次第に ●dig 掘り出す
●burden (心の)重荷 ●overly 過度に ●intrusive でしゃばる ●delay 長引く
それでも「さあ、話して」と促され、ポツリポツリと話すと、「それでどうなったの?」「そのときどんな気持ちだった?」と根掘り葉掘りきかれる。これは実は、その人にとって相当に大きな負担となるのだ。ときには、その心に踏み込みすぎるケアが新たなストレスを生み、よけいに回復が長引くことさえある。


What is more important than listening to the survivors' stories is staying by their side without being too close, and saying, "Call me if you need anything." We mustn't be too intrusive in trying to do this and that before the person themselves says they want something done.
それよりも大切なのは、まず誰かが静かに、近づきすぎないようにしながらそばにいて「必要なことがあったら呼んでね」などと伝えること。本人が「こうしてほしい」と言うまで、あまりおせっかいにあれこれ先回りしてやってはいけない。


Additionally, it is not a "psychological illness" when a person who went through a terrifying experience remembers it later and starts trembling or becomes unable to eat. These are normal responses anyone would have. In most cases, these symptoms will gradually go away with time. However, for recovery it is necessary for the person to rest, sleep and eat well, and for others to take over meal preparation and work in their place.
●additionally さらに ●terrifying 恐ろしい ●trembling 震えている 
●symptom 症状
また、恐ろしいできごとを経験してしばらく思い出してはガタガタ震えたり、食事が喉を通らなかったりするのは、決して「心の病気」ではない。誰もが経験するあたりまえのできごとだ。ほとんどのケースでは時間がたてば、少しずつそれらは消えていく。ただ、回復のためには休養、睡眠や食事、仕事をまわりの人が肩代わりしてくれるなどのサポート体制が必要だ。


Therefore, what is first necessary to help the survivors or families of the victims in a disaster like the recent bus crash is not saying, "I'll listen to your story," but saying, "Are you eating properly? Are you sleeping? Shall I bring you something warm to eat?"
●therefore 従って ●victim 犠牲者 ●
だから、今回のバス事故のような場合に生存者や犠牲者の家族、友人の心のケアをしようと考えたら、まず必要なのは「話を聞きますよ」という言葉ではなくて、「食事できてる? 眠れてる? 何かあたたかい食べものを持ってきましょうか」といった言葉なのだ。


My hope is that the students injured in the crash and the friends of those students who died can eat, sleep, receive the calm support of their family and friends, take their time and gradually get better. (By Rika Kayama, psychiatrist)
事故でケガをした学生や亡くなった学生の友人たちが、食べ、眠り、おだやかに寄り添ってくれる家族や友人たちの支えを受けながら、時間をかけてゆっくりと元気を取り戻していけるように願っている。(香山リカ 精神科医)



    深い悲しみ、喪失感、絶望的な気持ち・・・
突然に愛する人、こどもや、隣にいた友人が死んだら、殺されたら、それは想像を絶する悲しみに襲われます。そんなときにカウンセラーが心のケアと称して根ほり葉ほり話をきくのはどうかなあと思っておりました。まず、ちょっと前まであんなに元気だった肉親や友人の死を受け入れることができません。また、どうしても、自分だけいきのこっているのか罪の意識を感じます、深い後悔だけが残ります。


    ラジオ英会話の復習 First Laughs of the Year 
〇猿はなぜジャングルでカードプレイをしない?
Q Why don’t moneys play cards in the jungle?
A There are too many cheetah.
●cheater いかさまをする人

〇1トンのゴリラを何と呼ぶ
Q What do you call a 2,000 pound gorilla?
A Sir!


    奉納獅子舞
太神楽の神社での奉納獅子舞。むしろをひいて昭和の香が一杯です。このあとクライマックスを迎えるのですがデジカメの電池がなくなりました。残念!


風鈴 さん
k403さんコメントありがとうございます。
逃がした魚は大きいといいますが、本当にこのあとがよかったです。肩の上に乗っかって上の獅子が舞います5本の傘を広げ舞います最後に早変わりをします。結構華やかな獅子舞でした。基本は伊勢漫才と言われボケと突っ込みの漫才です。演芸で無形文化財とはだれもおもいません。ネタも8.6秒バズーカー、とか白鳳とかをうまくとりいれた現代ネタで面白かったです。
2016年2月5日 18時28分
風鈴 さん
かおりん さんコメントありがとうございます。
大きな惨事があると生き残った方も大きな心の傷を負います。神戸の大震災後に自殺された方で医療関係者もおられます。震災直後不眠不休で多くの人命を助けたのに、もっともっと助けられた人があったと思い絶望的な状況だったのに、責任を感じて自殺された方もいます。医療関係者でさえ、心の傷は深いのです。責任感の強い人ほど、本当はもろいのかも知れません。まわりがそうっと支える、負担を減らす、時間をかけることが必要だと思います。
2016年2月5日 18時15分
k403 さん
このお写真のシーンも充分クライマックスだと感じます^^/
電池がなくなったのを気づかないでカメラを持って出かけると
そんな時に限ってシャッターチャンスが📷!
本当に悔しいですね!わかります。
昔と違って 最近は被害者や遺族の心のケアをしてくれる
システムや人材がありますが、わたしも それもしてほしい人と、
そっとしておいてほしい人がいるように 思っていました。
当事者にしかわからない気持ちですから。
個々の思いを酌んでこそ心のケアですね。
2016年2月5日 15時28分
かおりん さん
昨日たまたま見ていたテレビで、精神科の先生が理解してくれなかったので、余計に悪くなった事例を見ました。その後分かってくれる人に出会えて良くなったという話でした。カウンセリングはむずかしいですね。
2016年2月5日 13時12分
風鈴 さん
チーちゃん さん今日もカッコイイ俳句ありがとうございます。
まさにピッタリの俳句です。
ちょっと写っていなんですが、ゴザの観客席の最前列には幼稚園児が見上げるように身をのりだして、獅子舞を見ています。

里神楽懐の子も手をたたく 一茶

平成に一茶の俳句の光景です。後ろ方には昭和の子どもが童心しかえり同じ獅子舞をみていました。
2016年2月5日 12時38分
風鈴 さん
Chiquita 先生コメントありがとうございます
先生も4月から神戸の大学で教鞭を執られるんでしたね。香山リカ先生は大学院で現代芸術文化論の担当特別教授だそうです。同僚ですね。精神病理学、精神分析学が、ご専門で50代になって気づいた人生で大切なこと等を研究発表されています。Chiquita 先生の同士みたいな方だと思います。
2016年2月5日 12時32分
チ-ちゃん さん
里神楽懐の子も手をたたく 一茶
2016年2月5日 9時14分
Chiquita さん
このバス事故は日本の将来を担う若者たちが犠牲になっていることにとても心が痛みます。彼らの心のケアが適切に行われることを祈るばかりです。

ところで香山リカ先生、私の新しい職場の教員リストに名前があったのでびっくりしました。専門分野は違いますが、4月から同僚(?)です。
2016年2月5日 9時13分
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