今から半年前の2011年3月11日。大地震が東北地方を襲いました。被災地でも仮設住宅の建設が行われました。被災者の方々も少しは安心できたんでしょうか。
今から10年前の2001年9月11日。N.Y.で同時多発テロが発生し、たくさんの方々がお亡くなりになられました。TVを見たとき、ものすごい煙を上げながら崩れていくビルの映像が映し出されました。この衝撃は今でも覚えています。
今日はこれらのことについて考えさせられる1日となりました。
《アラビア語の関係代名詞Ⅱ》
昨日の続きをする前にちょっと復習。
~先行詞が男性形~
単:اَلَّذِي(アッラズィー)
双:اَللَّذَانِ(アッラザーニ) ※主格
اَللَّذَيْنِ(アッラザイニ) ※属格、対格
複:الَّّذِينَ(アラズィーナ)
~先行詞が女性形~
単:اَلَّتِي(アッラティー)
双:اَللَّتَانِ(アッラターニ) ※主格
اَللَّتَيْنِ(アッラタイニ) ※属格、対格
複:اَللاَّتِي(アッラーティ)
昨日は先行詞が関係節の動詞の主語になっている場合についてやりました。今日はその他の場合について見ておきます。
例文:「貴男がお茶をいれた」
حَضَّرْتَ ﭐلشَّايَ
「貴男がいれたお茶」
اَلشَّايُ ﭐلَّذِي حَضَّرْتَهُ
この文の先行詞は「お茶」です。この「お茶」は「貴男がいれた」の目的語となっています。そのため、対格となっています。さらに関係節の中ではحَضَّرْتَ(貴男はいれた)の本来の目的語が先行詞となって文頭に出たため、代わりに「それ」という代名詞の男性形「هُ」が加わっているのです。
では属格の場合はどうなるでしょうか。
例文:「そのコーヒーの砂糖は少ない」
سُكَّرُ ﭐلْقَهْوَةِ قَلِيلٌ
「砂糖の少ないコーヒー」
اَلْقَهْوَةُ ﭐلَّتِي سُكَّرُهَا قَلِيلٌ
この文の先行詞は「コーヒー」で属格となっています。属格が先行詞になる場合、「砂糖」という意味のسُكَّرُの後ろに「それ」という意味の代名詞「هَا」(女性形)を添えます。つまり、属格の名詞が先行詞として前に出て行っちゃったのでそれを補っているのですね。これは対格のときも同じことがいえます。