<パリ白熱教室 4回目>
4回目はトマ・ピケティー教授の資産所有の不平等である。
今回の講義で驚いたのは、20世紀初頭のフランス税務資料。所得階層毎の所得金額総額や該当人数、扶養家族の有無、所得種類の分類までが集計されている。コンピューターのない時代にどれほど手間をかけて集計したのか興味をもってしまう。
当時も、単身者は税金が重く、子供が増えると税が安くなる仕組みがあったそうだ。
ただし、かつての相続税は、今の様に資産格差是正のためではなく、一族の財産を守るための制度という。そういえば、ローマ帝国の相続税も、親族以外の人を受贈者とすると、相続税が課せられたと思う。
反面、資産がどのように蓄積されるかの4つのモデルは目新しさが少なく感じた。個人的には、子孫のために財産を残すから、貧困の循環が現在でも繰り返されるのではないかと感じている。
勿論、相続税は格差解消には役に立つが、資産として課税されないものに、金持ちは投資するのではないかと感じる。少し前までは、海外に財産を移転するという手があった。今では制度上は使えないが、きっと、別の手段を考えるのであろう。
<2015年フランス語講座応用編> Amour sans frontiére
Leçon5 Resto entre potes
★ ポイント解説
J’ai la dalle.
おなかがすいた
Ça vous tente?
それでよい?
★ 語句
bousser あくせく働く
carrément きっぱりと
larve いも虫
cafard ゴキブリ
★くだけた表現
Ça le fait!
いいじゃない!
ピケティ氏の講演、聞きたかったです。
また、民主党の幹部とも会っているそうです。
彼の主張(格差是正のための資産課税)を実現させるための会談かもしれません。