12월1일(목요일) 책방에 들어갈 때는 하늘이 흐리고 있었지만 책방에서 나갈 때에는 비가 오기 시작했어요.요즘 일기 예보가 정말 맞네요.
相対的に小説(フィクション)を読まなくなってもう10年以上になる。でも最近またしっかりした小説を読みたくなってきた。基本的にそういうバイオリズムには過剰に乗っかって猪突猛進したがりなので、こういう欲望に押されて小説を読んでる。
どちらかというとベストセラーよりはロングセラーであまり読んだことのない小説家が読みたい。ミステリーなど流行のものではなく、明治大正昭和初期あたりの日本人の姿が描かれているものが読みたい。
もうすぐ読み終わるのは熊谷達也の「邂逅の森」だ。仙台に行くときに仙台出身の小説家を読もうと思って「いつかX橋で」を読んだが、この小説は途中までものすごく面白いのにラストがとんでもなくつまらないシロモノだった。
これほど筆力があるのに最後の最後にここまで裏切られる小説も珍しかった。いやこんなラストもありえるとは思う。しかしフィクションなんだからもっと違った、ここまで読んできた読者を裏切らない書き方も出来たはずだと思う。
普通はこの時点で損した気分になり二度と読まないのだが、途中までの筆力とラストの違和感にあまりにも乖離が激しかったので、逆に別の小説も読んでみたいと思ったのだ。
「邂逅の森」はマタギの村に生まれた富治という男の一代記だ。やはり筆力がありグイグイ読ませる。だがもう少しでラストのところに差し掛かっているので、かなりドキドキしながら読んでいる。
このドキドキ感は「ここまで来てまた作者が力尽きていたらどうしよう」というドキドキだ...。田辺聖子が褒めてる小説だからそんなことはないと願いたい(笑)。