まいにちフランス語(初級編)
Camille と Yûki のふだん使いのフランス語
Du français dans la vie
講師 : 杉浦 順子
【Leçon 2】
mardi 1 octobre, 2024
『Tu veux encore du café ?
コーヒー、もっといる?』
◆ 今日のDialogue
Yûki : Des céréales, un croissant
ou du pain grillé ?
Camille : Du pain grillé, s’il te plaît.
Yûki : Voilà. Tu veux encore du café ?
Camille : Oui, merci.
Yûki : Encore un peu de beurre ?
Camille : Non merci. J’ai du miel.
ユウキ : シリアル、クロワッサン、
それともトースト?
カミーユ : トーストをお願い。
ユウキ : はい、どうぞ。コーヒー、もっといる?
カミーユ : うん、ありがとう。
ユウキ : もう少しバターいる?
カミーユ : ありがとう。蜂蜜があるからいらない。
◆ Au rythme du français !
フランス語のリズムにのろう!
Des céréales, un croissant
ou du pain grillé ?
名詞は、冠詞類と形容詞があればそれも合わせて
一つのまとまりを成しているので、
このまとまりの途中で切るのは避けよう。
まとまりの中の最後の母音は、気持ち伸ばす
ように発音する。
上の文なら、céréales の ales、croissant の
ssant、grillé の llé。
フランス語では、このまとまりの最後の母音を
綺麗に発音することが大切。
◆ 文法・表現の鍵
◉ 不定冠詞、部分冠詞
どちらも数量に関係した、具体的な存在を
想定させる冠詞。
「具体的」とは、分量と一緒に想像される
ということで、これからいくらか食べたり、
いくつか買ったり、いくらかしようとする行為
を表す名詞に付く冠詞。
不定冠詞は、クロワッサンのように数えられる物、
つまり、可算名詞に付くので、複数になった
ときの形もある。
例) des céréales の des
一方、部分冠詞は不可算名詞に付くので、
複数形は無い。
例えば、コーヒー、バター、蜂蜜はどれも
不可算名詞なので部分冠詞が付いている。
また、通常フランス人がdu pain と言えば、
食パンではなく、日本で「フランスパン」
と言われているバゲットのような
大きなパンの一部分を指す。
Dialogue に出てくるのは日本風のトースト
だが、それも食パンの一部とみなされる
ので部分冠詞が付いて du pain となっている。
但し、パン屋さんで丸ごとバゲットを
1本買うというようなときには、
une baguetteと不定詞や数詞を使って数を示す。
コーヒーの場合も、du café なら
はっきりはわからないけど何杯分かの
コーヒーがある感じ。
でもこれが、un café となれば、喫茶店などで
コーヒーを1杯注文するときのように
カップに入ったコーヒーをイメージしている。
◆ C’est à vous ! あなたの番です!
フランス語で無冠詞の名詞が聞こえる。
日本語のヒントの後に文が聞こえてくるので、
その名詞の前に付いた冠詞を聞き取ってみよう。
① fromage (チーズ)
Je vous en prie, prenez encore du fromage.
どうぞ、もっとチーズをお取りください。
② sauce (ソース)
Moi, je veux encore de la sauce.
私はもっとソースが欲しい。
③ stylo(ペン)
Vous avez un stylo ?
ペンを持っていますか?
→ペンを貸してください。
◆ Et en France, on fait comment ?
◉ 食パンについて
Q. フランスパンの国フランスでも食パンを
食べるんでしょうか?
En fait, en France chez le boulanger, il n’y a pas
de bon pain de mie artisanal comme au Japon.
実は、フランスではパン屋さんに日本のような
美味しい手作り食パンは置いていない。
Très récemment à Paris, quelques magasins
spécialisés ont commencé à vendre
du pain de mie japonais.
ごく最近パリでもいくつかの専門店では
日本風の食パンが売られ始めている。
「日本風の」というのは、分厚いふわふわの
食パンの事ですね。
Cependant, pour la plupart des
Français, le pain de mie évoque
un produit industriel de mauvaise
qualité vendu dans les supermarchés.
とはいえ、多くのフランス人は、「食パン」
という言葉から、スーパーで売られる
工場生産の品質のあまり良くないもの
を思い浮かべる。
Si on veut manger du bon pain le matin,
on achète plutôt une baguette
qu’on peut aussi faire griller
le lendemain quand elle n’est
plus assez fraîche.
おいしいパンを食べようと思ったら、
食パンよりはその日の朝に焼きたての
バゲットを買う。
それが余れば翌日、トーストにして
食べることもできる。
Le pain de mie français est quand
même très apprécié pour faire des
croque-monsieurs.
そうは言っても、フランスの食パンも
クロックムッシュにして食べるのは
なかなか評判が良い。