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ラジオ英会話(2024/12/12)
Lesson 169 仮定法① 基礎
I wish I had more clients.
/english/phrase/285955
もっと多くのお客さんが来てくれたらいいんだけど。
この文は「仮定法」
――「可能性が著しく低い・反事実(事実ではない)」を表す形です。
wish(願う)は現実感のない願望を表すため、
後続する節では仮定法が使われます。
節の内部に注目しましょう。
「もっと多くのお客さんがいたらいいのに」と現在のことを述べているのに、
I had ~ と過去形が使われています。「現在のことを過去形で表す」のが仮定法。
「(実際にはそうではないが)もっと多くのお客さんがいたらなぁ」となります。
仮定法を上手に使いたかったら、
何よりもまずこの「時表現をずらす」ことに慣れる必要があります。
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ラジオ英会話(2024/12/16)
Lesson 171 仮定法⓶ ― be 動詞を使った仮定法
I wish I were a real human girl.
/english/phrase/285956
私は、自分が本物の人間の女の子だったらなぁと思っているわ。
仮定法は「可能性が著しく低い・反事実」を表す形。
この文は
「(実際にはそうではないが)
本物の人間の女の子だったらいいのに」ということ。
ここでは be 動詞を使っていますね。
実は仮定法は、伝統的に単数主語でも be 動詞は were としてきました。
仮定法が特別な形を持っていたときの名残です。
ただ現代英語、特に会話では was も使われます。
徐々に「時表現をずらす」という合理的なシステムに、
特別な言い方が飲み込まれつつあるのでしょう。
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ラジオ英会話(2024/12/17)
Lesson 172 仮定法③ 過去についての反事実
I wish you had told me about that earlier!
/english/phrase/285957
僕にもっと早く教えてくれればよかったのに!
過去の出来事について、
「可能性が著しく低い・反事実」を表す仮定法の文を作ってみましょう。
この文は「教えてくれればよかったのに」
――過去に起こらなかったことに対する願望です。
過去について述べているのに、
形は過去完了形(had+過去分詞)。
仮定法は、時表現によって現実離れを表現します。
本来現在形で述べる事柄なら過去へ、
過去形で述べるべき事柄なら過去完了形へと「時表現をずらす」のです。
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ラジオ英会話(2024/12/18)
Lesson 173 仮定法④ if 節を用いた仮定法1
If I were you, I would apply for the teaching positions.
/english/phrase/285958
僕があなたなら、ここの教師の職に応募するでしょうね。
if 節を用いた仮定法文です。
if 節内は「私があなただったら」という内容であるため、仮定法 I were。
私はあなたになりえないからです。結びの節は would。
これは「控えめ」を表す、助動詞の過去形。
will(~だろう)は、現実的な強い予測を表すため仮定法では使えません。
ありえない仮定を置く場合、弱く控えめに「~となるだろうなぁ」
とホンワカ結ばざるをえないのです。
if 節を使う仮定法のリズムをこの文で身につけましょう。
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ラジオ英会話(2024/12/19)
Lesson 174 仮定法⑤ if 節を用いた仮定法2
If I'd had more time, I would have dug a small pond next to it.
/english/phrase/285959
もっと時間があったら、この横に小さな池を掘ったのですが。
この文の if 節は「実際にはそうではなかったのだが」と、
過去の事実に反する仮定を行っています。
そのため「時表現をずらし」、
本来過去形を使うべきところを過去完了形(I'd had=I had had)としています。
結びの節は would have+過去分詞。
「will have+過去分詞」は「
それまでに・過去に」起こったことに関して予測・推量などをする形。
ありえない仮定を置いているので、
will have ~(~しただろう)を控えめにして、
would have ~(~したでしょうねぇ)とホンワカ結んでいます。
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