おぼえた日記

2018年8月2日(木)

Lesson 84 限定詞は何をしているのか(4) 「何でも・どれでも」-any-
限定詞anyは「何でも・どれでも・いかなる」。「どれを選んでもいい」と、聞き手に選択の自由を開く表現です。

ConnorがMs. Yamadaに今週の宿題について質問します。
Y: それでは、これが皆さんの今週の宿題です。教科書のレッスン5を読んできてください。それから、それについてリポートを書いてください。何か質問がありますか?
C: ヤマダ先生。
Y: どうぞ、コナー。
C: リポートは何ページにすべきですか?
Y: 2ページくらいです。何かほかに質問はありますか?
C: いろいろな意見を見つけるのにインターネットを使ってもいいですか?
Y: そうですね、教科書のレッスンを読むだけでいいです。ほかのアイデアを参考にする必要はそれほどありません。
Y: So, here is your homework for this week. I want you to read Lesson 5 in the textbook. Then, I want you to write a report about it. Do you have any questions?
C: Ms. Yamada?
Y: Yes, Connor.
C: How many pages should it be?
Y: It should be about two pages. Any other questions?
C: Can we use the Internet for ideas?
Y: Well, all you need to do is read the lesson in the textbook. You don’t really need any other ideas.

□read (名)読み込み、読み取り、読んでいる時間

FOR DEEPER UNDERSTANDING~より深い理解へ~
①Then, I want you to write a report about it.
 (それから、それについてリポートを書いてください)
 thenは「視線を移す」イメージで使いこなしてください。前の文では「教科書のレッスン5を読んできてください」でしたね。「それから」と視線を移して「それについて…」。thenにはいろいろな訳が相当しますが常に「視線を移す」意識とともに使われます。
②All you need to do is read the lesson in the textbook.
 (教科書のレッスンを読むだけでいいです)
 all you need to doが主語。all(すべて)と言ってからyou need to do(することはね)と関係詞節が続いています。まとめて覚える価値のあるフレーズ。
be動詞の後ろは主語の説明となっていますよ。be動詞の後ろはどんな要素が来ても説明となるのでしたね。
③You don’t really need any other ideas.
 (ほかのアイデアを参考にする必要はそれほどありません)
 really(本当に)をnotが否定して「本当に~というわけではない = それほど~ではない」という部分否定となっています。

REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~
 Do you have any questions? (何か質問がありますか?)
 anyはanything(何でも)、anyone/anybody(誰でも)、anywhere(どこでも)などから分かるように、「何でも・どれでも・いかなる」を意味する限定詞です。このキーセンテンスは、anyのつかないDo you have questions ?(質問がありますか?) とは異なります。「どんな質問でもいいですよ」と、最大限の選択肢を相手に認めるニュアンスとなっているのです。
anyはsomeと同様に不可算名詞にも使えます。
a. Do you have any money? (お金持っている?)
 「いくらでもいいんだよ、お金持っている?」ということですね。
 疑問文以外でanyと相性がいいのは「何でも・どれでも」が似合う自然な文脈です。
b. I don’t have any friends. (友達がまったくいない)
 「anyと否定」のコンビネーション。「何でも・どれでも」が否定され「まったく~ない」。
c. If you need any more information, just give me a call.
 (さらに情報が欲しければ、電話をください)
 条件節(もし~なら)は「(どんな情報であっても)もし必要なら」
d. Anybody can do that. (誰でもそんなことはできるさ)
 助動詞文。「誰だって~できる・だろう」は日本語でもよく使われます。
時折「anyはsomeの否定文・疑問文における代わりの表現」などと聞きますが、この2つはまったく異なります。anyとsomeは独立した意味を持つ別々の言葉なのです。
次の文を比較してください。
e. I don’t like some of your friends. / I don’t like any of your friends.
 someは「友達のうちの数人が嫌い」 anyは「どの友達も嫌い」、つまり全滅です。

GRAMMAR IN ACTION~文法の実践~
 anyの「何でも・どれでも・いかなる」、“選択の自由”を意識しながら練習です。
①何かご提案をお持ちの方はいらっしゃいますか?
 Do you have any suggestions?
 suggestionは、気軽な「提案」。ここではanyを使うことによって「どんな提案でもかまいませんよ」というニュアンスを出しています。
②そのセール(特売)には掘り出し物はまったくなかったよ。
 「特価品、掘り出し物」はbargain。
 I didn’t find any bargains in the sale.
 “not + any”で「まったく~ない」のコンビネーション。
③どんな頭の悪い人でもその時計が偽物だって分かるさ。
 Any fool can tell that the watch is a fake.
④どんな親でも子どもにできるかぎりのことをしたいと願うだろう。
 Any parent would want the best for their child.
⑤気にすることないわよ。
 Don't lose any sleep over it.
「そのことで睡眠不足などには断じてならないように」(直訳)とは、心配している人への「何でもないです、深刻にならないで」という気持ちのアドバイスです。

コメント欄は語学を学ぶみなさんの情報共有の場です。
公序良俗に反するもの、企業の宣伝、個人情報は記載しないでください。
※コメントするにはログインが必要です。
※コメントを削除するにはこちらをご覧ください。
送信

クルキだべ!さんを
フォロー中のユーザ


この日おぼえたフレーズ

クルキだべ!さんの
カレンダー

クルキだべ!さんの
マイページ

???