おぼえた日記

2018年8月29日(水)

Lesson 98 付帯状況のwithと説明ルール
今回は説明ルールが作る形「付帯状況のwith」について学習しましょう。ある状況に伴って同時に起こっていることをwithによって表します。「説明ルール」の仕上げとしてこの形を手に入れておくことにしましょう。

Kirstenは、就職のための面接に行ったRogerにその様子を尋ねています。ロジャーはおかしな失敗をしたようですが…。
K: ロジャー、就職面接はどうだったの?
R: うまくいったと思うよ。でも僕はその仕事に就けるかどうか分からないんだ。
K: どうして?
R: 僕が担当部長と握手したあと、彼女は満面の笑みを浮かべて僕を見たんだ。
K: それってそんなに悪いこと?それは私にはよい兆候のように思えるけど。
R: それは僕のことを笑っているような、どことなく奇妙な笑顔だったんだ。
K: どうしてかしら?
R: あとになって、僕は洗面所に行って鏡を見たんだ。僕はシャツのボタンを掛け違えていたんだ!
K: まあ、そんな!なんてきまりが悪いの!

K: How was the job interview, Roger?
R: It went well, I think. But I’m not sure if I’ll get the job.
K: Why not?
R: Well, after I shook hands with the manager, she looked at me with a big smile on her face.
K: Why is that so bad? It sounds like a good sign to me.
R: It was kind of a weird smile, like she was laughing at me.
K: I wonder why.
R: Later, I went to the restroom and looked in the mirror. I had buttoned up my shirt wrong!
K: Oh, no! How embarrassing!

FOR DEEPER UNDERSTANDING~より深い理解へ~
①I’m not sure if I’ll get the job.
 (僕はその仕事に就けるかどうか分からないんだ)
リポート文です。am not sure(確信が持てない)の内容をif/whether節(~かどうか)で展開。
②After I shook hands with the manager, she looked at me with a big smile on her face.
 (僕が担当部長と握手したあと、彼女は顔に満面の笑みを浮かべて僕を見たんだ)
shake hands withの handsは必ず複数、握手するには2つ手が必要ですからね。change trains(電車を乗り換える)、make friends(友達同士を作る=友達になる)など、複数形が大切なフレーズはいろいろあります。
③It was kind of a weird smile, like she was laughing at me.
 (それは僕のことを笑っているような、どことなく奇妙な笑顔だったんだ)
kind ofは明確な表現を避ける決まり文句。「まぁ何と言うか」「ある意味」や最近の日本語では「みたいな」に相当します。位置に注意してください。a weird smileの前。「何となく」レベルなのだという指定を行っているのです。

REAL GRAMMAR FOR COMMUNICATION~会話に役立つ文法~
 She looked at me with a big smile on her face.
 (彼女は顔に満面の笑みを浮かべて僕を見たんだ)
「付帯状況のwith」と呼ばれるwithの使い方、ある状況に伴って起こっている状況を表します。この文ではshe looked at meという状況と、a big smile on her faceが同時に起こっていることがwithによって表されています。
「説明ルール」の仕上げとしてこの形を手に入れておくことにしましょう。この文を作るためには、説明ルールをダブルで適用させる必要があります。
まず she looked at meを、with以下で、どういった状況が共に起こっているのかと説明します。前置詞withは「一緒」を表す前置詞、ここでは同時性を表しています。問題なのはその中身です。be動詞があるわけではないのに「大きな笑いが顔に浮かんでいる」と文のような内容を表すことができます。それは説明ルールが働いているからです。a big smileの後ろにon her faceを並べれば、a big smileはon her faceにあるという説明になるからです。もうひとつ例を見てみましょう。
 I was laughing really hard with tears running down my face.
 (私は涙を流しながら笑い転げていた)
running down my faceと動詞-ing形が並んでいることに注意しましょう。この位置にはさまざまな要素を使うことができるのです。

付帯状況というのは「主節で表していることと同時に起こっている事柄」のことを指します。ですから「〜ながら」とか「〜したまま」という訳になることが多いのです。
with + 目的語(O) + 補語 (C)
withの後ろに目的語(O) + 補語 (C)と並びます。
この目的語(O) +補語 (C)の関係は【主語→述語】の関係にあります。
補語(C)には、形容詞(句)、分詞(-ing / -ed) 、副詞(句)、前置詞句などをおけます。
①C の位置に形容詞[大きな意味では分詞(-ing / -ed)も形容詞]
 My father sleeps with his mouth open.
 (父は口を開けたまま寝る)
 He left his car with the engine running.
 (彼は、エンジンをかけっぱなしにしておいた)
  ※このrunは自動詞 (動く、回転する)なので、-ing形になります
 Don’t speak with your mouth filled.
 (口をいっぱいにしたまま喋るんじゃないよ)
②Cの位置に副詞
 She was walking in the rain with her shoes off.
 (彼女は靴を脱いで歩いていた)
③Cの位置に前置詞句
 He was standing with his hands into his pockets.
 (彼はポケットに手を突っ込んで立っていた)

GRAMMAR IN ACTION~文法の実践~
ある状況を、同時に起こったもうひとつの状況で説明していく意識です。
①その少年は、恐れを目に浮かべながら、校長室に入った。
「校長」はthe Headmaster / the School Principal、
「恐れを目に浮かべながら」が付帯状況です。「恐れ」はfearで。
 The boy entered the Headmaster’s office with fear in his eyes.
②体中が痛む中、マラソンを終えた。
「痛む」は自動詞ache(ずきずきする、うずく)/ hurt / feel pain
「~中」はall over(そこら中・全部)で。
 I finished the marathon with my body aching all over.
③体をびっしょり汗にぬらしながら、トレーニングを終えた。
「~にびっしょりぬれて」は他動詞drench(水浸しにする、びしょぬれにする) を受動態にしてdrenched in ~で。
 I finished my workout with my body drenched in sweat.
④私は胸を高鳴らせながらその曲を聞いた。
 I listened to the music with my heart beating.

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