おぼえた日記

2013年7月1日(月)

「すべて人は、かならず歌をよむべきものなる内にも、学問をする者は、なほさらよまではかなはぬわざ也、歌をよまでは、古への世のくはしき意、風雅のおもむきは、しりがたし... すべて万ヅの事、他のうへにて思ふと、みづからの事にて思ふとは、深浅の異なるものにて、他のうへの事は、いかほど深く思ふやうにても、みづからの事ほどふかくはしまぬ物なり、うたもさやうにて、古歌をば、いかほど深く考へても、他のうへの事なれば、なほ深くいたらぬところあるを、みづからよむになりては、我ガ事なる故に、心を用ること格別にて、深き意味をしること也、さればこそ師も、みづから古風の歌をよみ、古ぶりの文をつくれとは、教へられたるなれ、(うひ山ぶみ, 本居宣長)」

「新古今和歌集」を繰り返し紐解くのもいいでせう、写経してみるのもいいでせう。 でも、自分で作歌してみてごらんなさい。理解の度合ひが一次元違つてきますよ、といふことか。
外国語学習も作文が大切。
作歌の件ですが、挑戦してみました。
   想定外 だつたとうそぶく 馬鹿がゐて 思考停止ぢや ないかと思ふ
とか。でも理解が深まる気配はまるでなし。

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