遣悲懷 其一 元槇 槇 = 禾+眞
謝公最小偏憐女
自嫁黔婁百事乖
顧我無衣搜盡篋 蕁 = 艸+盡
泥他沽酒拔金釵
野蔬充膳甘長霍 霍 = 艸+霍
落葉添薪仰古槐
今日俸錢過十萬
與君營奠復營齋
謝公(しやこう)が 最小にして、偏憐(へんれん)の女(むすめ)
黔婁(けんろう)に 嫁(か)して自(よ)り、百事 乖(もと)る
我に 衣(い) 無きを 顧(み)て、蕁篋(じんけふ)を 搜し
他(かれ)に 酒を沽(か)ふを 泥(ねだ)れば、金釵(きんさい)を 拔く
野蔬(やそ) 膳に充(あ)てて、長霍(ちやうくわく)に 甘んじ
落葉 薪に 添へむと、古槐(こくわい)を 仰ぐ
今日 俸錢、十萬を過ぐ
君が與(ため)に 奠(でん)を營み、復た 齋(さい)を營まん