Robert Capa Exhibition at Kobe Fashion Museum No.2
During the Normandy landings of World War II, he and three other service photographers photographed the landing American troops. Capa was the first to land near Colleville-through-Mer on the Omaha coast and took frontal shots of the advancing troops. He was truly a daredevil battlefield photographer. However, he also said that photographing on the battlefield was hard to just stand by and record the pain and suffering of the people.
Capa must like people. Even during the air raids, he did not take photographs of fighter planes, but of people fleeing into air-raid shelters. In his photographs of the Tour de France, he did not photograph bicycles, but rather the expressions on the faces of the spectators. He always faced the people and their faces of intense emotions.
The subtitle of this exhibition, "Another Face," refers to the fact that he is not only a battlefield photographer, but also has his photographs of many celebrity friends. Due to his amiable personality, he had a lot of celebrity friends The exhibition included photographs of Hollywood stars such as Ingrid Bergman, Gene Kelly, and Gary Cooper, master painters such as Pablo Picasso and Henri Matisse, and great writers such as John Steinbeck and Ernest Hemmingway. Capa and John Steinbeck traveled together through the Soviet Union, and he called Ernest Hemmingway papa. Ingrid Bergman is said to have been his girlfriend in later years.
During his visit to Japan in 1954, he visited Tokyo, Nagoya, Kobe, Osaka, Kyoto, and Nara. Here is an anecdote typical of Capa: The Daigo Fukuryu Maru, a pelagic tuna fishing boat, had been exposed to large amounts of radioactive fallout from the hydrogen bomb test conducted by the United States on Bikini Atoll on March 1. When he learned about it, he went straight to Yaizu to take photographs. Again, the people of Yaizu were the subjects of his photographs.
Robert Capa was killed in the Indochina War when he stepped on a land mine. He was 40 years old. If he had lived, he would have visited Japan again.
The last portrait photograph of him was exhibited. It was taken in Japan. When Capa saw the photo, he wrote "This is certainly myself" on the back of the photo.
When my husband saw his photo on the poster, he said, "He looks like Mr. Bean.” Is that so?
「ロバート・キャパ セレクト展 もうひとつの顔」@神戸ファッション美術館
No.2
第2次世界大戦時のノルマンディー上陸作戦では、四人の従軍写真家と上陸するアメリカ軍を撮った。キャパは、オマハ海岸コルヴィル・スルー・メール付近に先に上陸し、向かってくる先陣部隊の写真を正面から撮った。まさしく命知らずの戦場カメラマンと言える。しかしながら戦場での撮影は、「ただ傍観し、痛苦の記録を取るのは辛い」とこぼしてもいる。
キャパは人が好きなのだろう。空爆の時も戦闘機の写真を撮らず、防空壕に逃げこむ人々を撮った。ツール・ド・フランスの写真も自転車は登場せず、観覧する人たちの表情を撮っている。常に市井に目を向け、人が見せる鮮烈な感情と向き合っている。
副題の「もうひとつの顔」というのは、戦場カメラマンだけでなく、人懐っこい性格のせいかセレブの友人も多く、彼らの写真も多いことだ。イングリットバーグマン、ジーン・ケーリー、ゲーリー・クーパーなどのハリウッドスターや、パブロ・ピカソやアンリ・マチスなどの巨匠画家、ジョン・スタインベックやアーネスト・へミングウェイなどの大作家の写真も展示されていた。ジョン・スタインベックとはソ連を一緒に旅行し、アーネスト・へミングウェイを父と呼んだそうだ。イングリット・バーグマンは後年の恋人だったと言われている。
1954年の来日の際は、東京、名古屋、神戸、大阪、京都、奈良を訪れている。ここでキャパらしい逸話がある。3月1日にアメリカ合衆国がビキニ環礁で行った水素爆弾実験により、付近で操業中の遠洋マグロ漁船の第五福竜丸が多量の放射性降下物を浴びたと知ると、焼津に直行し写真を撮った。ここでも写真の対象は、焼津の人たちであった。
ロバート・キャパは、インドシナ戦争で地雷を踏み爆死している。享年40歳。生きていればまた日本を訪れる予定だった。
最後の彼のポートレート写真は日本で撮られたものだ。写真を見たキャパは、写真の裏に”This is certainly myself”と書き残している。
ポスターの写真を見て夫が「Mr. ビーンに似ているね」と言った。そうかな?
もうすぐ2月ですね。この時期になるとChiquitaさんご夫婦がハワイに滞在されアカデミー受賞式のLIVE放送をホテルで観られたエピソードを思い出し、楽しい気持ちになります。今年もお元気で楽しい春休みを迎えられますように。
一ノ瀬泰造、沢田教一、後藤健二。
Mr.ビーンの事をなつかしく思い出しました。また見たいなぁ。
ロバート・キャパは とっても有名な方なんですね。
Chiquitaさんの日記を拝読して 詳しく知ることができました。
ありがとうございます。
興味深いお写真 機会があったら ぜひ見たいです。
認識していませんでした。
興味深いお写真の数々。
チャンスがあったらゆっくり見てみたいです🐧
「もうひとつの顔」こんなお話を知るのは、彼の人となりを知れていいですね。
戦場カメラマンのおかげで、悲惨な現場のことを居ながらにして知ることができているのですね。
戦場カメラマンは命がけですね。
ベトナム戦争を撮った日本人のカメラマンの沢田教一もそうですね。
教科書に載っているので、よく知っていますし、かれの写真展を見に行ったことがあります。
ヘミングウェイとかバーグマンなどの有名人との交際があったのですね。
丁寧な解説ありがとうございました。
11月に大塚国際美術館に行く予定です。私は初めてなので、楽しみにしています。
それを職業にできる方は、才能と運に恵まれた方なのでしょうね。