ひったくりを目の前で見て、盗もうとしたのがどこにでもいそうな若い男で、逃げ切れず倒れて笑っている顔を見て、この国も落ちたなぁと思う。
犯罪がすべて社会のせいだとはいわないが、停滞した社会に犯罪が増えるのは当然のこと。怒りでもなく恐れでもなく笑う男の顔が怖かった。
ひったくりで捕まってもまたほとぼりが冷めればゲームの続きを始める気なのかもしれない。塀のなかもそともそれほど変わらない世の中に見えてるのかもしれない。ひったくり程度なら笑ってリセットできてしまう社会。
朝からそんな想像をして気分がわるかった。