Politica Italiana
Porcellum 新選挙法のミソ
caso del Senato 元老院の場合
昨日の続きです
/mypage_289836/diary/2013-01/22.html?m=1
最低ボーダーライン la soglia di sbarramento
昨日はご褒美システム premio di maggioritario まで書きましたが、もう一つのミソである
soglia di sbarramentoについて今日は書こうと思います。
一昨日に前回の総選挙のデータを見ながら 議席数を新選挙法に基づいて計算していた際、このシステムを理解せずに計算していたものですから、自分の計算したものと、実際の結果がなかなか一致しませんでした。
soglia di sbarramento は日本語では「阻止条項」と呼ばれているようです。
比例代表選挙において、政党が選挙区で議席を得るのに獲得しなければならない最小限の得票率だそうです。
その最低ラインに達さなければ、その政党は議席を獲得できないという仕組みとなっています。
パーセンテージは元老院と代議院とでは変わってきます。
元老院では、 単独政党には8%、連合政党 coalizione には20%、連合政党内の各政党には3%の得票率を得ることが課せられています。
なぜこれらのシステムが作られたかと言うと、イタリアは二大政党とうたっていますが、実はかなり政党が細分化されているのです。
日本では今回の衆議院選で「政党が多すぎる」と有権者が感じていましたが、イタリアでは各選挙区に大体10以上の政党があります。
そうなると、票割れが起こり、単独政党で全体の過半数をとることは大きい政党でも難しくなってきます。
そこで新たなシステムを導入し、連合政党を組ませるのを助長しているのです。
と、いうのが表向きの理由で、実際にはどう見ても第三極の排除にしか見えません。
小政党にとって一議席の重みは大きく、8パーセントはどう考えても厳しすぎます。
こうなったら選挙資金をどぶに捨てるようなもの。
過去のデータや事前調査を参考に自分たちが何パーセントくらいとれるのか踏まえた上で連合を組むのかそうでないのか見極める必要がありますが、仮に前回1パーセントにも満たない政党の場合どっちにしろ厳しい気がします。
参考までに、前回の元老院選挙のデータのサイトです。
http://www.repubblica.it/speciale/2008/elezioni/senato/abruzzo.html
ALTRE REGIONI のところをクリックすると各州のデータが見れるので、見てみると結構面白いです。
昨日の各選挙区の議席数のところを見てもらいながら考えていただけるとわかりやすいのですが、結局のところ元老院選挙は議席数が多い州、ロンバルディア州、シチリア、カンパーニア州などの議席数をどれだけ獲得できるのかが勝敗の決め手になると思います。
それを踏まえて、前回の選挙データを見てもらえれば、現選挙法が本当は誰のための法なのかお気づきになると思います。
Porcellumには民主主義は存在しません。
PAROLA DEL GIORNO これなーんだ?
昨日の正解は
par condìcio (パルコンディーチョ)
でした
par - pari
condicio - condizione
ラテン語で「すべての人を平等な立場に置く」と言う意味
選挙運動期間中、与党・野党のメディア露出を公平に扱わねばならないという法律
日本で言う公職選挙法ですね。
昨日、ちょうど選挙についての記事を読んでいてこの単語がでてきてびっくりしました。
本日の単語
incidere, intaccare alla superficie
正解は明日
どこかの党の前首相がそうだったように小選挙区で落選しても結局は比例で通ってしまうので日本もあまり変わらないですよね(^ ^;)
scolpire ??
Avete parlato della politica nella lezione?
Il tuo insegnante ha detto qualcos'altro?