Nursing home manager who survived deadly flooding recalls how quickly water rose
岩手・孤立の9人死亡施設 濁流、ドア破り急襲 生存の女性所長証言 9月4日
At around 6:10 p.m. on Aug. 30, a female resident checked outside and told the manager that the water level had risen to the level of the entrance hall. The manager had tried to prevent water from coming into the building by shielding the entrance door and surrounding areas with towels and other materials, but the water slowly seeped into the structure.
「玄関先に水が上がってきたみたいだよ」。30日午後6時10分ごろ、外をのぞいた女性入所者が伝えに来た。玄関ドアや周囲にバスタオルなどを敷き詰め、浸水を食い止めようとしたが、ゆっくりと建物内に入ってきた。
The manager dialed an extension for the adjacent nursing home Friendly Iwaizumi for help, but all she could hear from the other end was noise, and her calls did not get through. The power had already been cut, rendering IP phones that use internet connections useless, and mobile phones had no signal.
隣接する高齢者施設「ふれんどりー岩泉」(3階建て)に応援を求めようと内線電話をかけたが、「ザーザー」という雑音が続くばかりだった。既に停電してIP電話も停止し、携帯電話も圏外。孤立した。
The manager had been on a daytime shift that day, but continued to stay at the facility to prepare for the typhoon. The nine residents aged between their 70s and 90s suffered from dementia and most of them were in need of level 1-3 care with level 5 being the most intensive. Two used wheelchairs.
所長はこの日、日勤だったが、台風に対処するため夜勤帯も仕事を続けた。入所者は認知症を患った70〜90代の男女9人。要介護度1〜3の入所者が大半で、2人が車椅子を使っていた。
The water level, which had slowly been rising inside the building, then rose all of a sudden. Feeling threatened, the manager escorted all residents to their rooms and had them climb onto their beds about 45 centimeters above the floor. Within a few minutes, a stream of muddy water surged into facility, breaking through the door at the entrance, which was unable to withstand the pressure. The manager said it took less than five minutes for the water to reach her waist.
じわじわと入ってきていた水が突然水位を上げてきた。危険を感じ、全入所者をそれぞれの個室に連れて行き、介護ベッド(高さ約45センチ)に上らせた。泥水は数分で勢いを増し、玄関のドアが水圧で破壊され、濁流が一気に押し入った。腰が水につかるまで5分もかからなかった。
A male resident came out of his room, apparently feeling concerned, so the manager took him to an elevated spot inside the building. When she looked up at a window above her in the dark, she saw a light. Thinking, "The rescuers have come!" the manager called out for help. Though the male resident also tried calling for help, their voices were silenced by the torrent of water. The light they saw was coming from the third floor of the Friendly Iwaizumi facility, when a staffer there flashed a flashlight onto the flooded facility.
不安に駆られた男性入所者1人が個室から出てきたため、一緒に小上がりに向かった。停電の暗闇の中で上の窓を見ると、明かりが見えた。「救助が近くまで来た!」。必死に助けを求め、男性入所者も「おーい」と叫んだが、声は濁流にかき消された。光は「ふれんどりー岩泉」の3階から、男性職員が懐中電灯で照らしたものだった。
The raised foundations of Ran Ran stood about 50 centimeters from the ground, and the elevated spot inside the facility was about 45 centimeters above the floor.
The water level continued to rise, and the feet of the manager, who is about 160 centimeters tall, could not touch the floor anymore. She reached out and grabbed a pillar. She then used her legs to hold on to the pillar while holding the man with his face up to prevent him from drowning.
施設は約50センチかさ上げして建てられ、小上がりは床から高さ約45センチ。濁った水はどんどんかさを増し、身長約160センチの所長は床に足が届かなくなった。伸ばした手で柱につかまった。壁に足をかけて体を引き寄せ、男性が溺れないように片手で男性の顔を上向きにして支えた。
She kept talking to him, but after a little while, his responses stopped. She reportedly never let go of the man's arm as the water continued to rise.
励ましたが、しばらくして返事がなくなった。水かさが増しても、最後まで男性の手を離さなかった。
At around 5 a.m. on the following day when the water level had started to drop, the manager, sitting next to the man, who had already gone cold, heard general director Sato call her name. She responded with a weak voice. Sato then entered the building from the battered entrance door.
水位が下がってきた31日午前5時ごろ。冷たくなった男性の横に座っていると、自分の名を叫ぶ佐藤理事の声が聞こえ、「はあい」と力なく答えた。佐藤理事が大破した玄関から入ってきた。
The manager was quoted as saying, "I'm sorry," to Sato, while he told her, "No. It was my poor judgment." Sato said the manager kept apologizing.
「申し訳ないことをしました」。所長がうつむいて話すと、佐藤理事は「そうじゃない、俺の判断が甘かったんだ」と言った。「すいません、すいません」。所長はただ繰り返すしかなかった。
The mark left on the wall in the nursing home showed that the water had reached 10 centimeters below the ceiling, and the broken wall clock was showing the time 7:45.
天井から10センチほど下には濁流が達した跡が残っていた。近くの壁時計は「7時45分」で止まっていた。
台風13号が来るところです Typhoon 13 is about to hit.
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洪水で水かさが1日中上がり続けた。 The flood waters rose throughout the day.
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30日午前中に町は避難準備情報を出している。避難準備とは、介護施設などは、避難しはじめるのが原則だ。がそういう認識が町も、介護施設にもなかった。5時ごろ、町長も、介護施設の理事も楽ん楽ん来ている。川の水位はもう20センチしかなかったが、あと2時間ぐらいは大丈夫と判断した。2時間後にやって来たが、もう近づけなかった。天気予報は北上山地に200ミリを超える雨が降るとされ、5メートルの堤防はそれに耐えられず、水量は7メートルぐらいになると警告していた。
地震や火事のときに備えて、避難訓練はしているはずだ。この5時の時点で避難勧告、避難指示、避難命令をするべきだった。火事に備えてある防火シャッターは使えなかったのか、いろんな検証が必要だと思う。立派な介護施設の映像で気になる点がある。窓ガラスが飛び散らないようにガムテープを貼っている職員がいた。玄関とかにシャッター、ベランダや窓に雨戸はないのか?最近の施設は?
今の天気予報は物凄く正確です。地震の予報や津波警報などは全く信頼性はありません。オオカミ少年です。が雨の予報などは数時間前とか一日前ぐらいなら、時間単位、数十分単位で正確です。空振りはありません。堤防をつくるよりまず避難です。いつも職員は災害が発生したら、どうするのか、停電になったらどうするのか、人命を預かる人はそういう自覚がないとダメです。介護職員だけでなく、保育所、学校の先生もその覚悟、自覚がとても大事です。洪水だけでなく、相模原の事件のような場合もあります、地震や火事もあります。日頃から非常時の場合にどうするか考えておく、訓練をして置くことが大事です。災害に関係ないと思っている人も原発が爆発するかも知れない、北がミサイルを撃ち込むかもしれない、どんな想定外の事が起こるかわかりません。わかりませんがそれに備えることはとても重要なことです。
空振り覚悟で早目の避難が大事、
と言われていました。
空振りになる事を祈りつつ、
なるべく沢山の防災の対策を、
実行に移していきたいです。
介護離職0が安倍内閣の主要政策です。一番の問題は9人の施設で女性所長が一人で9人を守ろうとしたことです。本来所長も日直でしたが、危険かも知れないので泊ることにしたそうです。もう一人いたら、1人がとなりの3階建の施設に連絡に行けたでしょう。学校や保育所、また病院などでは、こういった非常事態に対してのマニュアルがあります。介護施設にはないように思います。避難所に行ったらトイレはどうしようかとか考えてしまうそうです。病院などはそういったことも考えてマニュアルを考えています。介護施設は危機管理マニュアルなどの対策を早急つくる、見直す必要があると思います。小さな自家発電装置なども設置しておくことが必要だと思います。病院などのマニュアルを参考にするといいと思います。
我が家からほど遠くないところに施設があるのですが川沿いです。
建てる場所がそこ以外ないのであれば、それなりの準備や訓練は必須でしょう。
残念です。
和歌山の潮岬附近や三重県の尾鷲附近などは、昔から、いまでも台風の通り道です。今回の雨より大量に降るところです。それで、このあたりは、昔は2階建の家は作らなかったそうです。沖縄に行くと家はすべて、鉄筋コンクリートの家です。昔の家はすべて平屋で、家の周りは土塀です。そのまわりに防風林があります。昨年の鬼怒川の水害の映像や今回の北海道の映像で気になる点は、広島の水害もそうでしたが、比較的新しい家、建物に浸水しています。昔はこのあたりは危険だと知っていて、家を建てなかったところに建物、家を建てている気がします。
午前9時の時点で避難準備情報を出しています。日頃、火災などの避難訓練なども実施しているはずですから、抜き打ちの避難訓練だと思い避難すべきだったと思います。日本人は安全保障でもそうですが、自分の国や家族、自身の命は、自分で守るという意識が低い思います。日頃から、避難訓練などはやっておくべきだと痛感しました。
このチョウは黒アゲハです。風鈴の家にもときどき、黒アゲハが、舞い降りてきます。いつも、高いところから、庭の方に降りてきます。そして、どこにも止まらず、また飛んでいきます。
こんな海のはたで 雨戸もないの~?と思いました。
九州出身の夫は 北日本の人は台風の備えが出来てないと言います。
関西の人は 甘く見てるって@@;
最近の雨、地震等の自然現象は今までの数値を上回るものがあり、被害が大きいです。
早めに判断する、というのは難しい事なのでしょうか。
綺麗な青空に、蝶のシルエットが浮かび上がっています。
こういうのどかな景色と、豪雨を降らせる空が同じだなんて。自然の大きさを想いました。